美文字の練習は、続けてこそ力になります。
分かってはいるけれど、なかなか続かない人が多いのではないでしょうか?
今回は、水筆で練習する環境を作っておけば、遊び感覚で楽しく綺麗な字を書く練習ができますよ〜という話です。
美文字への道
今まで出会ったお習字をやっている人は、必ずと言っていいほど、硬筆の文字も整っていました。
お習字をすると、微妙な筆圧や文字の構成要素までよく分かるので、根本からクセを直すことができるからかもしれません。
まず最初に、美文字になるための方法とゴール(目的)を確認しておきます。
私の考える美文字への道は、このようなサイクルです。
- メンターを見つける
- 文字を矯正する
- 実生活で活かす
- 変化を楽しむ
自分のメンターを見つける
まずは、自分の目標としたい「美文字」を書いている人を見つけます。
私の場合、横浜国立大学教育人間科学部教授の青山浩之先生、書道家の中塚翠涛さんです。
お二人とも、本当に素敵な文字を書いて、その佇まいもキリッとしていて、人間としても見習いたい方々です。
文字を矯正する
メンターが決まったら、その人が書いた本を手に入れます。
図書館が借りてもOK。
もちろんその人に教えてもらうことが一番なのでしょうが、なかなかそうはいかないので。
<練習方法>
まず最初に、お手本を見ながら、白い紙に自分で字を書きます。
その後、これでもかという程じっくりと、お手本と自分の字を見比べます。
私は、紙を重ねる時もあります。
そして、見つけるのです。
自分の文字の、どの部分を変えると、メンターに近づけるのかを。
この繰り返しで、自分の字を矯正していきます。
柔道や空手で例えると、型を覚える感じでしょうか。
最初はなかなかコツを掴めなくても、ある時、ふっと自分のものになる瞬間があります。
実生活で活かす
美文字練習のゴール(目的)は、矯正した自分の字を、実生活でも同じように書けるようになることです。
まずは、1文字だけでもOK。
今日はこの文字を綺麗に書いてみよう!と決めて、必ずその文字だけは脳内にあるメンターの文字を思い出しながら丁寧に書きます。
この地道な作業の繰り返しが、遠回りのように感じますが、上達への近道となります。
変化を楽しむ
私の場合はデフォルトが汚文字なので、今でも、速く書くと自分でも読めない字の時が多いです。
それでも、過去の自分の文字と見比べると、着実に上達しているのがわかります。
この、変化が面白い。
完全な自己満足ですが、達成感がハンパないです。
「字が綺麗ですね」と言われる機会が、ほんのわずかだけど出てきました。
これがまた最高に嬉しいのです。
↓こちらの記事でさらに詳しくまとめています。
さて、ここからが今回の本題です。
↓フリクションや鉛筆書き、鉛筆シャープが主な練習筆記具だったのですが、最近、水筆練習の便利さに気づき、親子で練習に励んでいます。
水筆練習で挫折知らず
自分が子供の頃に使っていた、水筆で使える半紙。
大人になってからは、使う機会がありませんでした。
ところが最近、子供たちのお習字が学校で始まってから、また出番が増えました。
水筆練習のメリット
- 思い立ったらすぐできる
- 服が汚れない
- 子供と一緒に楽しめる
簡単に説明します。
思い立ったらすぐできる
本物の墨でお習字をしようと思うと、かなりの準備が必要です。
新聞紙を敷いて、すずりを出して、、、半紙は何枚使うかな、汚れない服を準備しないと〜という具合に。
でも、水筆練習ならば準備のハードルが低いです。
特にカートリッジ式の水筆だと、何も考えることなく練習に入り込めます。
このお手軽さが、続けられるポイントです。
服が汚れない
うちの場合、服が汚れないという点が一番助かっています。
小学生の子供たちは、墨で何着もの服をダメにしているし、5歳の娘の手にかかると墨が部屋のいたるところに飛ぶので。
水筆だと本当に安心。
親子でピリピリすることなく、気軽に楽しんでいます。
この安心感が、3日坊主を遠ざけてくれています。
子供と一緒に楽しめる
小学生の2人は、学校でやる文字の練習をしたり、自分の好きな漢字を書いたりしています。
5歳の娘は、完全にお絵かきです。
その横で、一緒に遊んでいるかのように、文字の練習をしている私。
わざわざ自分時間を取らなくてもOK!
子供にとっては、ママが一緒に遊んでくれている感覚。
子供がいるから時間が取れないとかではなく、子供と遊ぶために水筆セットを出す。
まさに、一石二鳥でストレスフリーの練習法です。
子供が「水筆やりたい〜」って言ってくるので、それがトリガーになるというメリットもあり。
自分が忘れていても、水筆セットが子供達によって勝手に机上に準備されているという、なんともありがたい環境が整います。
参考リンク&図書
↓水で書ける半紙は、親子でたくさん練習できるように、こちらを買いました。
↓水筆は、カートリッジ式です。
カートリッジ式でなければ、結構お安い値段のセットもあります。
↓大筆練習用
↓小筆練習用
↓青山先生の著書です。
↓同じく青山先生の著書で、お習字の練習に最適のテキストです。
中塚翠涛さんの著書です。
あとがき
継続に必要な環境や仕組みを作ると、挫折&汚れ知らずで、お習字の練習を習慣化することができます。
パソコンが主流の現代ですが、やはり手間暇かけた言語活動が脳を活性化させるのは周知の事実。
私の場合、手帳の他にも、読書ノートや5年日記、A4メモ書き(A5で実践)で手書きの機会があります。
脳内文字を綺麗な文字に保つために、お習字やペン字でメンターにしている方々の文字を脳内に焼き付けて、できるだけ丁寧に書くように心がけています。
そもそも私は、筆圧が強すぎる自分のクセを何とかしたかったから、お習字を練習し始めました。
それが、子供たちの遊びとして活用できるなんて、夢にも思っていませんでした。
もう少し早く気付けば、長女が小さい時からお習字できたかもしれないな〜。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
今日も、良い1日を〜♪