説明や要約が上手になる方法:東大思考[西岡壱誠著]

東大思考[西岡壱誠著]を読んでの、感想&まとめです。

↑後ろに写っているのは、具体と抽象の読書カード。

こちらの本を読んでからの方が、理解が深まります↓

内容&感想

本質を見極める”思考方法”が身につき、説明や要約が上手くなるための練習問題がたくさんある本です。

自分の視野が広がり、子ども達に伝えたい思考法も多く見つかりました。

東大思考というタイトルはさておき、もしも私が塾講師や家庭教師だったら、この本がバイブルになったと思います。

“子どもにどんな声がけをすれば効果的か”という視点で考えると、子育てにも大いに役立ちます。

高校生くらいの時に、この本を読みたかったな。

でもまあ、今からでも遅いことはない!

解像度を下げることはあっても、上げることが少なかったので、、、日常の色々をじっくりと考え、本質を見抜く努力をしようと思います。

要約ノート

要点のみを情報カードに書きました。

※自分用にまとめたものです。表現や順番が違う箇所が多くあります。詳しくは本書をご覧ください。(↓amazonのリンクから立ち読みできます。)

以下、箇条書きで記録しておきます。

頭がいい人の思考回路

地頭力を磨くには、3つのポイントがあります。

  • 身の回り全てから学び・考える
  • 多くの視点から発想を広げる(解像度を上げる)
  • 抽出した本質は上手に収納する(転用できるように整理する)

情報の容量自体を増やすのではなく、取り出しやすいようにうまく整理する。

これって、モノの整理整頓にも言えることですね。

考え方の定義

暗記・要約・説明に関しては、何となく実践していたので、軽く定義を押さえてておきます。


<暗記>

単体でひたすら書くのでは無意味で、文脈の中に落とし込んで理解する必要がある。

英単語を例文で覚えたり、漢字を熟語で覚えたりするのと一緒で、年号も語呂合わせじゃなくて歴史の流れで理解する

(その昔、語呂合わせで丸暗記してたなぁ。そして、テスト後にすっかり忘れたなぁと反省です。)


<要約>

どこをそぎ落とすか。取捨選択

これはもう、本質を見抜くトレーニングを続けるしかないですね。


<説明>

既知と関連づけて未知を伝える。

人は未知のことをそのまま理解することはできないので、既知の何かと結びつけて橋渡しする必要があります。(詳しくは後述します)

場面別の思考法

自分のトリガーとなるよう、具体例とともに書きます。


目的思考

何かを達成したい時の、目的思考。

目的が決まれば、手段が分かる。

例えばTOEIC900点という目標があった場合、、、、とりあえず「TOEIC900点突破」の参考書を最初のページからやるのは、NG。

<目的思考(例)>

まず目的:リスニングで20点上げる(具体的に次の行動がイメージできる)

次に手段:毎日30分リスニングの過去問をやる

ポイント:最初に具体的な行動がイメージできる目的、次に手段です。


橋渡し思考

誰かに説明したり、指示したりする時には、橋渡し思考。

人は未知のことをそのまま理解することはできないので、既知の何かと結びつけて橋渡しする必要があります。

どの程度まで分かって欲しいか、どう動いて欲しいかという目的(C)によって、手段である具体例・支持(B)が決まります。

例えば、研修の内容をレポートにまとめてもらう時、、、、「来週までにまとめてください」では、内容が正確に伝わらずNG。

<橋渡し思考(例)>

まず目的:忙しい管理職に提出するレポートを、部下にまとめてもらう(管理職は読むのには時間をかけたくなさそう)

次に手段(伝え方):「”A4半分程度の箇条書きで”来週までにまとめてください」と、レポートの具体的な姿を示す。

ポイント:目的によって、手段である具体例や指示内容が変わるので、まずは目的をしっかりと確認する。


転用思考

前田 裕二さんの、メモの魔力に書かれている内容と良く似ている思考法です。

本書では、抽出した本質にタイトルをつけると良いと書いてありました。

なるほど。

ものごとの本質をつかんだら、文章だけでなく、短い言葉でまとめるようにします、

↓前田裕二さんのメモ術が掲載されていた雑誌です。4行日記のつけ方も、この雑誌で知りました。

↓具体と抽象については、私は細谷功さんの本でじっくりと考えました。詳しくはこちらの記事をご覧ください。

※本書では、「上流思考」や「本質思考」という言葉が使われています。

目的思考以外は、私が勝手に名付けた思考法です。他にも、裏側思考、原因思考など、視野を広げる思考方法がたくさん。

頭の良い人は、世界が違って見えるんだろうなぁと感じました。

今日から考え方を見直し、改善します。

参考図書&リンク

↓今回の本です

↓行き着くところはこの考え方。「具体と抽象」。細谷功さんの本です。

↓地頭力の鍛え方に関する本。こちらも、細谷功さんの本です。

あとがき

総じて読みやすく、すんなり頭に入る本なのですが、タイトルの「東大思考」だけ少し引っかかりを感じました。

多分、東大生じゃなくても、このような考え方をしている人は多くいるはず。

反対に東大生でも、解像度が低くて周りが見えていない人もいると思います。

以前、東大卒のお医者さんに診てもらったことがあるのですが、話が全くかみ合わず、やたら時間をかけすぎなのに説明下手で、不信感を抱いたことがあります。

かと言えば身近にいる東大卒の人(2人の子どものパパ)は、「ディズニーランドはコスパが悪い」と言いながら行き渋ったのに、行ってみれば自分が一番楽しんでいるという、なんとも可愛げのある人です。

つまり、十人十色。

「東大」=「頭が良く解像度高い」っていう決めつけに、違和感があるのかも。

でもまあ、統計的なところでの「東大思考」なのでしょうね。

(この違和感は個人的な感想です。)


〜余談〜

情報カードについての記録です。

穴の部分にスッと切り込みを入れ、リングを触らずしてカードの出し入れを可能にしました。

ハサミで切り込んだだけなので、ページめくりには差し支えなし!

↓拡大図

リング開閉時に指を挟む人(私のこと)に、 オススメの方法です。

※ページを速くめくる人はNG



最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
今日も、良い1日を〜♪