小学校PTA活動の在り方

「善意のボランティア集団」という位置付けの、

PTA (Parent Teacher Associationの略語).

今年度、実行委員会の一員として活動しました。
以下、活動を通して思ったことを、ツラツラ書いてみます。
※うちのPTAの場合です。ご参考までに。


まずは、良い面。

子供達をとりまく、当たり前に安全で安心できるこの環境は、PTA活動の力によって支えられている部分が多いなと、感じました。このPTAの活動内容を知った上で小学生の保護者をしているのと、何も知らずに保護者をしているのでは、感じ方に天と地ほどの差があります。心から感謝の意が湧いてきます。

PTAはボランティアです。何の見返りもなく、社会の子供達のことを思って活動する親たちの姿には、心打たれるものがありました。うちの娘も、私が学校に来るのを喜んでいたし、活動の内容と大事さを感じていました。大規模校だったけれど、娘が校長先生や副校長先生とも関わりが増えたし、親同士で深い話ができる仲間ができたのも、よかったなと思う点です。


悪い面。

これだけ激動的に社会が変わっているのに、PTA自体が旧態依然としており、改善と改革が追いついていない点。

具体的には、、、、昔の家族スタイルだと平日の昼間にPTA活動があっても大丈夫だったけれど、共働き夫婦の増加、介護問題、子供の発達障害、自身が高齢出産で年齢的に活動がきついor持病があるなどなど、個人の様々な事情により、活動に参加すること自体が難しいと感じる人が多いです。それなのに、相変わらず平日の午前中に月数回集まるよ〜と召集命令(?)がきて、身を削る思いで時間をやりくりして出席する。参加してみると、中途半端なやりがいしかなく、しかも1年で全取っ替え委員のため、資料の整理ができていない。意味不明の資料や活動内容に対して、解明に無駄な時間がかかってしまう。などなど、苦しい現実があります。

あと、活動を進めるにつれて登場するのが「私、パソコン使えません。」「デジカメのデータの移し方がわかりません。」「この資料、どうやってみるのですか?」という個々の能力差によるお仕事の難しさ。

結局、フルタイムでバリバリ仕事をしている人の方が、パソコン操作や資料の読解力が高い人が多かったので、忙しい人にさらに仕事がふりかかるというパターンに。。。

パソコンが使えないからダメ!とかそういう問題じゃないのです。複雑な業務をこなせる人と、こなせない人がいるという現実があるのです。できることなら面倒なことはしたくないと思っている人も多々います。これは面接を経て採用されたのではなく「ノルマとして参加しているボランティア要員」だというのも一因かもしれません。

かくいう私も、子供たち3人分の点数を一気に稼ぎたかったから、実行委員会のメンバーに立候補しました。(勤務日の都合で、定例会の日を自分の都合で決めたかった…という事情もありました(°▽°))


〜改善案〜

PTA活動を難しく大変なものにする3つの壁を壊す!!!

「スキル差」「温度差」「事情」の壁

そのために、、

  1. スキル差があっても大丈夫なのように、誰が見てもわかりやすい、簡略化されたマニュアルとワークフローの作成。
  2. 資料の見える化と役割分担の公平化により、温度差をなくす。
  3. 事情がある人の立場が悪くならないように、「できる人が、できる時に、できることを!」のボランティア精神を皆で確認する。

この3点を実行するだけで、随分と改善ができると思います。ただ、これらを実行できるだけの能力がある人が存在して、その人に時間があればの話ですが(・・;)


 

〜つぶやき〜

人の感じ方は人それぞれだけど、
PTAはうまく運営されていると本当に素晴らしい団体になります。

それぞれの立場を尊重して、
思いやりを持って活動すればいいのに、、、。

多くの人が「ノルマ」をこなすために活動しているのが、
本当にもったいなく感じます。

 


↓まずは、たのしく(笑)

ある日うっかりPTA
 


↓他の事例も見てみるといいかも

PTAをけっこうラクにたのしくする本


PTA、やらなきゃダメですか? (小学館新書)

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