「子どもが産まれてから、社会から切り離された感じがする」
長女が生まれてから8年。新しい母親ワールドに参戦した際に、このような喪失感を感じるお母さん達に、たくさん出会いました。
でも、全ての母親がこれに当てはまるわけではありません。中には眩しいほどキラキラした母親も何人かいました。何が違うのだろう?!
たくさんのお母さん達と話をしてみて、母親になっても社会とつながっていて生き生きと活動している女性には、5つの共通点があることに気がつきました。以下にまとめます。
子どもが産まれてからゆっくり考えようとすると、子育てだけに追われて、時間があっという間にすぎてしまいます。子どもが0歳1歳の頃から活動している女性の多くは、子どもが産まれた後にやるべきことを事前に計画し、出産前から動き始めている人が多いです。例えば、育児休暇を利用して子連れでボランティア活動をしたり、今後の人生に役立ちそうな資格を探したりしておくとか。子育て支援の情報収集もしておけば、孤独な子育てになる危険性も低くなります。
子どもが産まれたからといって、180度転換してまったく新しい分野の仕事を始めるのは容易ではありません。新しい職場で小さい子持ちの母親は、本当に肩身の狭い思いをします。むしろ今までのキャリアや経験を生かして、細々と活動を続け、次のステップを目指そうとする方が生産的な場合が多いです。(例えば、NPOの活動に自分のキャリアを生かして参画するとか、週に2回〜3回だけ子どもを預けて経験を生かした仕事をするとか。ただし、これはパートナーの収入が十分な場合に限られますが。。。)
子どもが産まれても喪失感が少ない女性は、子育てや仕事以外に楽しめる趣味を持っている人が多いです。特に子どもが小さいうちは、細切れの時間ならたくさんあります。その時間を、社会から離れた焦りや、見えない将来の不安へ失望する時間に使うのは、とてももったいないです。やったぁ時間ができた!と喜び、自分の好きな趣味の時間を愉しむ姿勢が大事です。母親が楽しく生き生きしている方が、子どもへの影響もよいです。(子どもを放ったらかして趣味に没頭する「私生活埋没主義」とは違います。あくまで余暇で愉しむ趣味。)
子育てはどんな仕事よりも価値が大きく、やりがいのある仕事。そこに給料こそ発生しないけれど、無限の可能性を持つ子どもを育てている「親」は、すばらしく価値のある人間です。そして、そう思っている親は精神的にとても安定しています。完璧な親なんて存在しません。人間らしく泥臭く、時には涙を流しながらも「私はこの子と過ごせるのが幸せ」と感じる親が増えることが、この社会を変えていくと信じています。
どんなに忙しくても、最低限のメイクをかかさず、お気に入りの服を着て背筋が伸びている母親は、「おばさん」とは呼ばれません。つまり、「母」である前に、「女性」であることを忘れてはいけないということです。人の目を気にしなくなり、自分のことを諦めた瞬間、子どもに対しても雑な対応になります。たまにはチャキっとした服を着て、ヒールを履いて、出かける用事を作ることも大事です。心の若返りを図るのが、脱おばさん化につながります(笑)
自分の許容量を広げてくれる子育てですが、理想とは程遠い現実の世界。身体的にも精神的にも、ギリギリの状態の母親が多いのが事実だと思います。私も例外じゃなく、理想と現実のギャップに苦しんだなぁと思います。
1度、夫に子ども達を見てもらって、落ち着くcafe書店に行ったことがあります。肩の力がすぅ〜っと抜けて、本に没頭したことを覚えています。それだけ、背負っているものが大きいということですよね。(↓外で娘&パパに見られているのに気づかなかった私(笑))
母親になっても、成長したい。
育児を自分らしく楽しみたい。
そのための努力や環境づくりには、これからも力を注いでいきたいと思います。私は今まで、3人の子ども達を育てながら、細々と仕事をしてきました。子育て支援のNPO活動に関わったり、ボランティアやPTA活動をしたりしたことは、自分の人生にとって大きな財産となりました。
どうせやるなら、楽しまなきゃ損ですよね。ママの元気は家族の笑顔の源!周りの人への感謝の気持ちを忘れずに、邁進します♪
そうそう、育児をしていて、ちょっと心が苦しくなった時、子どもが生まれたばかりの頃の写真を見ると、心が落ち着きます。初心を思い出すからかな。生まれてきてくれて、本当にありがとう。
8年前にうつ伏せができるようになった長女は、今や小学2年生。この夏休みにロボットプログラミング工作をするまでに成長しました。これからも一緒に成長できるといいな(^^)
最後まで読んでくれた皆様、ありがとうございます。お互いに顔晴り(がんばり)ましょう!