最新科学で分かった「続ける脳」[茂木健一郎著]の、感想&まとめです。
本の概要&感想
目的達成のカギは、IQではなくGRIT(やり遂げる力)にあった!
自分のGRITを高め、子供や部下のGRITを育てる方法を知れば、日々のストレスが格段に減ります。
この本では、茂木健一郎さんがGRITについて脳科学的・心理学的に解説しています。豊富な例とデータ、どのくらいのGRITを持っているか診断できる「グリットスケール測定」など、原書にある重要ポイントがたくさん書いてあります。
読み進めていくにつれてGRITに関する理解が深まり、ますます茂木健一郎さんという人間が好きになりました。本には人柄が出ますね。脳科学や心理学の初心者でも、構えることなく読めるGRIT入門書です。
読書ノート
※記録用に自分の解釈を加えて端的にまとめたものです。本に書いてある内容とは違う部分があります。
GRITとは
GRITとは、次の4つの単語の頭文字を取ったものです。
Guts(度胸)
Resilience(復元力・立ち直る力)
Initiative(自発性・独創性)
Tenacity(執念・粘り強さ)
「困難に負けず、一途に情熱的にやり抜く力」
という意味で紹介されることが多いです。
ペンシルバニア大学心理学教授、アンジェラ・ダックタース氏の研究で一躍有名になった言葉です。
彼女が発見したこと:
・結果を出す人=高いIQの人ではない。
・GRIT(やり抜く力)が強い人が成功する。
具体的にはどういうことなのか???
GRITについての学術書を読む前に、
続ける脳(茂木健一郎著)で概要を掴むと理解しやすいです↓
GRITと成長の関係
人生の目的が、北極星のように不動の高い位置にあり、それに向かって小さな目標をクリアしていくイメージです。
small stepで進めることで、螺旋階段を登っていくように成長します。
この小さな目標を、1つずつ粘り強く達成できるかが、成功するカギとなります。
原動力&基本スタンス
何でもスポンジのように吸収し、目の前のことに夢中になった子供時代。純粋に「自分は、やれば何でもできるんだ!」という根拠のない自信と希望を持っていました。
大人から見れば、現実を知らずに幸せ者だなぁと感じるけれど、この温かな希望こそが、目的に向かって突き進む原動力となります。
要するに、希望を捨てずに自分の夢を信じることですね。
(このご時世、若干の難しさを感じますが。。。)
前向きに進んでいる人が若く見えるのは、
子供の頃の純粋な心を忘れていないからなのかもしれません。
日々の生活で意識したいこと:
本物を多く見て、
実物に触れて、
夢と心を育てる。
この基本スタンスを続けていくと、
人生にも希望が持てそうです。
GRITの4つの力
1単語ずつ、箇条書き形式で記録しておきます。
Guts(度胸)
楽しくない仕事や作業も、超楽観思考で夢中になれば、楽しくなる。
1度きりの人生、楽しまないと損ですよね。分からないことに出会ったら、それが成長のチャンス!
Resilience(復元力・立ち直る力)
スキー部の先輩に「スキーはリカバリーの連続」と教えてもらいました。
人生も同じ。
人間には、間違えたり失敗したりする権利があります。
リカバリーができるかどうかで、その先の人生の向きが決まると言っても過言ではありません。
過去や未来や感情にとらわれず、「今」できるBestを採用する論理的思考力が大事ですね。
Initiative(自発性・独創性)
GRITを高めることは、人からの評価から自由になること。
人が決めた評価に固執すると、その評価が得られなかった時に落胆してしまう。
人生の北極星(目的)をしっかりと持ち、達成したい目標は自分で決める必要があります。
small stepで進んで達成感をたくさん感じる方が、脳が喜ぶし、幸せな人生になることは容易に想像できます。
Tenacity(執念・粘り強さ)
GRITの高い人の中に自分を置くと、自分の意識も高くなる。
完全に整うまで待つ必要はないけど、環境を整えることは非常に大事です。
馴れ合いの関係ではなく、自分のことを客観視してくれる知人を持つと、コーチング的な役割をしてくれて助かります。
感情的になったときは、ノートに書き出すという方法も効果的。
危機管理能力を鍛えると、うまくできない理由を探さず、どうやったらうまくできるかを考えることができます。
複眼思考で多角的に考え、程よく手を抜き息抜きタイムを作っておくのも成功の秘訣。
さあ、自分のGRITは高まった!
↓次は子供や部下のGRITをどうやって育てるかです。
リーダーや親として意識したいこと
最終目的:
子供や部下が、「Go」「No-Go」シグナルを自分で考えて発信できる。
叱ったり怒ったりするのではなく、自分で考えて選択できるように、コーチングをしていくイメージです。
そのために、、、
- 北極星(目的)を示し、small step(目標)を立てるサポートをする。
- 挑戦し、粘り強く取り組んだ事実を、対等な立場で語る。
もちろん、自分自身もGRITを強く持ち、情熱的である必要があります。
子供や部下は、親や上司の背中を見て育ちます。
具体的方法:
プロジェクトを任せるといい!
自分で提案したプロジェクトを、他人と協力して実現することで、問題解決能力とGRITが同時に身につく。
忘れてはならないのは、、、
- 致命的にならないように注意する
- 失敗を見込んだサポート体制を確立
- コメントは理由を冷静に説明
頑張っている姿を見守り、認める。困難にぶつかっているときは、それを言語化する手助けを対等な立場でする。命令や指示では、自分で考える力がつかない。
余談:
学校の先生が意識したいこと。
教師は、未知の価値を子供の心に届けるのが仕事。
評価は、その子が何に興味を持って、どこまで追求できたかという観点で行うべき。
参考図書&リンク
↓あわせて読みたいGRIT関係の本
まとめ
何事も楽しむ気持ちが大事。好奇心旺盛な子供のような心で、夢や希望を育てよう!
GRITの高い人がいる環境で、小さな成功体験を積むとGOOD。
「今」できるBestを選ぶ習慣は、直感力を鍛えることにもつながります。AI時代を生き抜くために必要な力ですね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
今日も、良い1日を〜♪