脳を最適化すれば能力は2倍になる[樺沢紫苑著]を読んでの、感想と概要のまとめです。樺沢先生のブックレビューは、これで三冊目です。
↓今まで読んだ、樺沢紫苑先生の著書二冊。
読んでみた感想
何となく聞いたことがあり、何となく使っていた「アドレナリン」や「ドーパミン」という脳内物質(神経伝達物質の俗称)の役割が、とても丁寧に分かりやすく解説してありました。
それらの脳内物質を、どのように活用したらモチベーションupや集中力へとつなげられるかを、具体的な例とともに説明してあります。
脳科学や医学に詳しくなくても、「ああ!そういうことだったんだ!」と納得ができる一冊です。
↓あとがきに書いてある樺沢先生の言葉
あなたは、おそらくビジネスマンでしょうから「仕事力をアップさせること」や「仕事の効率化」を実現して、バリバリ働きたいと思っているはずです。ですが、私は精神科医なので、そうした働き方を推奨しません。それよりも、あなたに病気にならないでいただきたい。「心の病」と「身体の病気」にもならない健康な身体を手に入れる方法を知っていただきたい。そう思って本書を書きました。
優しいなぁ。
脳の仕組みにかなった方法で仕事をこなしていくことで、「仕事でバリバリ働く」ことと「心と体の健康」の両方が手に入れられるのです。無理して働くことは、仕事の効率を下げることであり、健康を害することなのです。本書の仕事術と生活習慣を実行にうつし、あなたの日々の仕事と心と身体の健康に役立てていただきたいと思います。
はい!!!
知識は活用してこそ力となる、ですね。
先生の本でしっかりと勉強をして、心身ともに健康でいられるように日々の生活を送りたいと思います(^^)/
今回の読書ノート
※自分の解釈や経験も含めてまとめてあります。本書の内容とは違うところがあります。
報酬サイクル(強化学習)を回す
↓いきなり10年後の大目標を立てても、イメージもつかめないしやる気も起こらない。まずは日常の小さな達成感を積み重ねて、大きな成功への第一歩としよう!
アファメーション(肯定的自己宣言)と似た部分があるなと感じました。(参考:セルフコーチングの記事→★)
そして、マラソンのマイルストーンという考え方に納得。最初から42.195kmを目指すのではなく、1km、5km、10km、20kmなど、区切りとなる目標地点を決めることで、ゴールまでの道のりが現実的になります。
達成したら大きくお祝いし、次のさらなる高みへとステップアップする姿勢が大事。人間、現状に満足すると成長が止まるようになっているそうです。
仕事の精度&速度を上げる方法
報酬サイクル(強化学習サイクル)を回すためのTipsです。
スケジュール的Tips
脳の習慣にも書いてありましたが、朝の(G)ゴールデンタイムはアウトプットに徹し、夜の(G)ゴールデンタイムはしっかりとリラックスが大事。
そして、午前中と午後で、やる仕事の内容を振り分ける!これが脳科学的に正解の仕事術です。
学生時代の部活で、「上達が早い人は、上手に休憩が取れる人だよ」と、先輩に教わりました。仕事もしかり。上手に休んで、セロトニンをしっかりチャージしたいです。
タスク的Tips
人間は、簡単すぎる課題や難しすぎる課題に対してはヤル気が出ません。少し難しいと感じるタスクを設定し、ワクワクしながら楽しく取り組むことが自己成長につながります。
そうは言っても、やりたくない仕事やタスクをやらなければならない時ってありますよね。そういう時は、プロセスを変えたり、ゲーム化したりして、ドーパミンを多く分泌するような工夫をすればOK!
そして、こまめに自分を褒めてあげる!これで脳への報酬はバッチリです。
考え方的Tips
緊張してドキドキしてしまうのは、体が戦闘モードに入っており、高パフォーマンス(素早く的確に動ける)が期待できる!!と考えるといいらしいです。
なるほど!
脳内物質の働きを理解していれば、ドキドキや緊張も怖くない♪つまり、緊張を味方につけることができるのですね。
なんだか、これからは「緊張」と冷静に向き合い、楽しむことができそうです(^^)
ピンチはチャンスという言葉、聞いたことがあります。
ただし、ピンチが長く続くとノルアドレナリンが出っ放しで枯渇してしまうので、、、これは短期ならOKの話だそうです。
確かに。
出口が見える苦労はOKってことですね。
心がけとして、大事なこと↓
降りかかる困難にも感謝する気持ちがあれば(自分を成長させてくれるチャンスだと思うことができれば)、本当にピンチがチャンスに変わります!!
そして、人生を充実させるためには、オフタイムの使い方が鍵となります。積極的に違う分野に挑戦することで、バランス力が磨けます。
よく、「仕事が育児の息抜きに、育児が仕事の息抜きになる」って言いますよね。まあ、理想論ではありますが、何か1つのことだけをず〜〜っとやっているのは、精神的に辛くなっても逃げ場(気分転換)がなくなるので、複数の世界を持つことは大事だなと思います。
深呼吸について
アドレナリン過剰分泌を防ぐ(緊張状態を和らげる)効果があるとされる深呼吸について、2つの方法が書いてありました。
1つ目は、筑波大学教授の征矢英昭教授の「深呼吸法」。緊張したら、深呼吸をしよう!
2つ目は、有田秀穂先生が提唱する「腹筋呼吸法」。癒し物質と呼ばれている、セロトニンを活性化させる効果があるそうです。
関連図書
↓今回の本です(amazonで立ち読みできます)
脳を最適化すれば能力は2倍になる 仕事の精度と速度を脳科学的にあげる方法
↓仕事や勉強で、確実に成果を出す「頭の使い方」!(アマゾンで27ページほど試し読みができます)
16万人の脳画像を見てきた脳医学者が教える「脳を本気」にさせる究極の勉強法
↓脳科学をもっと学んでみたくなりました。こんな図解本だったらスッと頭に入るかな〜?
まとめ
- 日常の小さな達成感を積み重ねて、大きな成功への第一歩としよう!
- 緊張したら深呼吸!午前中と午後で、やる仕事の内容を振り分けよう!
- ドーパミンを多く分泌するような工夫をし、こまめに自分を褒めてあげよう!
何事にも感謝する姿勢を忘れずに、オフタイムの充実でバランスの良い人生を送りたいです♪
最後まで読んでいただき、ありがとうございます(^^)
今日も良い一日を!