人生を思い通りに操る 片づけの心理法則[DaiGo著]を読んでの感想&概要のレビューです。
読書の感想
大事なもの・持ち続けるものを選別するためのコツを、メンタリストのDaiGoさんが心理学的・脳科学的に分析しながら伝えている本です。
DaiGoさんの本を読むのはこれで3冊目です。分かりやすく丁寧な解説で、自分の考えに自信を持って堂々と語り、それなのに嫌味がまったくない。
たくさんの本から得た知識を実際の生活に役立てて、「知識」を「力」にしている彼の姿勢にはいつも感銘を受けます。
この本を読んで、自分がいかに整理や掃除に時間と手間をかけて、人生を消耗してたのかがわかりました。目的を履き違えていた感じです。
頭脳明晰である彼の本を読むたびに、無知であることは、人生とって莫大な損失なのではないかと考えさせられます。
大掃除をついつい実行したくなる、年末に読んで良かったです。
読書ノート
DaiGoさんとは家族構成もライフスタイルも全く違うので、正直言って自分には合わないなと感じる方法もいくつかありました。なので、私が今すぐに実行できそうなことだけを、ノートにまとめてあります。
〜1ページ目〜
〜2ページ目〜
※私の解釈や経験をもとに、自分のためにまとめたものです。本書の内容とは違う表現・順番・内容があります。詳しくは本書をご覧ください。
片付けの目的を確認する
片付けの目的は、探し物の時間や考える時間を減らし、自由な時間&集中できる環境を増やすことです。そして、新たに生まれた時間を自分の能力を高めるために使う。これが「片づけ」で人生を最大化するDaiGoさんの法則です。
反対に、綺麗に見せるために整理収納や掃除に時間と手間をかけることは「片づけ」とは呼びません。毎日のルーティーンを増やし、ただ単に人生を消耗しているだけです。(私のことです汗)
↓終わりなき戦い(整理収納)で人生を消耗しないための考え方とポイント
心理学に基づく「片付け」の考え方
覚えておきたい3つのキーワード「3択」「環境」「保管コスト」
人が即決できるのは、3択まで!
人は、選択肢が多いとなかなか決められません。選択肢を3つまでに抑えることで、脳への負担が減ります。
例えば、即決できずに迷う時間がもったいないので、カバンや靴は3つまでにするなどです。
環境を整えて初速を最大化する!
アフォーダンスとは、簡単に言うと「環境が自分に与える影響」のことです。DaiGoさんは取るべき行動が分かる状態と説明しています。(※シグニファイアとも呼ばれる)
例えば、椅子がそこにある(環境)と、座りたくなる(行動)。
この原理を利用して、取るべき行動をするための環境を作っておく!そうすることで、取り掛かるための速度(初速)を最大化することができます。
例えば、翌朝起きてすぐに本を読みたいのならば、前日の夜にその環境を作っておきます↓
- 机の上に本を出しっぱなしにしておく
- その他のものは目に入らないようにしておく
この場合の「出しっぱなし」状態は、整理整頓の観点から言うとNGですが、初速を最大化するための「片づけ」としてはOKという訳です。
〜余談〜
※シグニファイアとは、人に適切な行動をしてもらうための手がかりのことで、デザイン業界やIT業界でよく聞く言葉です。アフォーダンスよりも、デザイナーの意図が強く示された「手がかり」として使われます。例えば、2つある蛇口の色分けで冷たい水は青、暑いお湯は赤など。シグニファイアが適切にされたデザインだと、人は間違うことなく適切に行動できるのです。
保管・管理コストを考えて所有する!
本書では「管理コスト」と説明されていました。ここでは私にとって馴染深い「保管・管理コスト」として記録しておきます。
(ウチは狭いマンションで、新しいものをついつい買ってしまう夫に「保管コストを考えて!!」と懇願しているので)
↓↓例えば↓↓
あまり裁縫をしない人にとっての高級なミシンは、保管・管理コスト(ホコリを払う、時々使ってメンテナンス、場所の確保など)がかかりすぎて、とても無駄なものなのです。
「所有するべきものは、時間・お金・感動などのリターンを得られるものだけにする」が鉄則ですね。
〜つぶやき〜
この考え方を、子供たちに理解してもらうにはどうすればいいのだろう!?いや、まだ理解してもらう必要はないのかも。↓私の価値観
- 4歳の娘には、ドングリをたくさん拾って思う存分家で遊んで欲しいな。
- 8歳の息子にとって、無限にある戦隊モノのオモチャは宝物で、感動というリターンを生んでいるのよね。(無理やり納得)
- 10歳の娘は、だいぶ持ち物を絞ることができるようになったから、タイミングを見て「保管コスト」の説明をしようかな。
物や時間を選別する時のルール
価値観は人によって違います。モノや時間を選別する(生き方を選ぶ)時は、自分が人生の中で強化したい(もっと増やしたい)行動に関与するかどうかで決めるのがポイントです。
↓具体的な仕組み作りについて
二度と片付けなくてもいい部屋を作るコツ
まずは、前提知識として、本書P23〜に書いてある、ものを捨てることを遠ざける3つの心理効果を記録しておきます。
- 選択回避の法則(選択肢が多いと選べない)
- 損失回避の法則(人は損することを恐れる)
- 保有効果(所有物には高い価値を感じる)
なるほど。人は放っておくと物に溺れてしまうわけですね。
↓そして、これらに打ち勝つための手立てです。(自分が使えそうなコツのみをまとめています。詳しくは本書P87〜(第3章)をご覧ください。)
買う時・捨てる時の約束を決める
「処分してしまったとして、また買い直すか?」という質問は、損失回避の法則を逆手に取ったアプローチです。1つ買ったら1つ捨てるは、私も前から実行していました。2つ処分することができたら、確かにモノは減っていきますね。
整理・収納のポイント
こちらは整理収納アドバイザーの勉強をしている時に、何度も耳にしたポイントです。なかなか実行できていない部分が多いのが現状ですが。それにしても、着るものは「着やすい服」か「高級な服」のみ!DaiGoさんはストイックですね。
整頓・掃除の習慣化
理想的な写真を脳裏に焼き付ける方法は、アファメーション(肯定的暗示)に似ているなと思いました。綺麗な部屋を、デフォルトとして脳に認識させるといいのですね。
↓アファメーションについて詳しくはこちら
「ついで掃除」は実行しているので、続けていきたいです。(例:洗面所のタオルを洗濯機に入れる前に鏡を拭く)
行動も整理・整頓する
マルチタスクは時間汚染!と言い切っているDaiGoさん。カーネギーの「人を動かす」でも「一度に1粒の砂」という名言あります。人はシングルタスクの方が集中力が発揮できるということですね。
時間管理よりも行動の管理
管理するべきは「時間」ではなく「行動」です。つまり、やるべきことを絞るのが大事。行動ログを取って俯瞰する際は、評価も一緒に記入すると、自分の価値観や本当にやるべき事が見えてきそうです。
タスク管理については、GTDの手法が役に立ちます。全部を取り入れるのは現実的ではないとDaiGoさんは語っており、私も同感です。
手帳術・時間術・タスク管理術などなど、何でもそうですが、自分にあった方法に改良して取り込むのが、成功への近道なのでしょうね。
↓GTDについての記事はこちら
https://life.conote.info/archives/3301
参考書籍&リンク
↓今回の本です。
↓図解もあります。いつか読んでみたいな〜。
↓昨日行った本屋さんに置いてありました。ノートが大好きな私にとって、すご〜く気になる本です。
↓初めてDaiGoさんの本を読んだ時のレビューです。とても失礼なことを書いていたなぁと反省しつつも、私の正直な印象と感想なので、文章はそのままですm(_ _)m
↓彼の考え方や人柄に惹きつけられて、手にとって読んだ2冊目の本です。面白かった〜。
まとめ
片づけは、目的を履き違えると人生を消耗してしまう!!
最初はタイトルの「人生を思い通りに操る」という副題に驚きましたが、確かにDaiGoさんの提唱する法則に従って片付けると、自由な時間が増えるだけでなく、人生における様々な選択が楽になるような気がします。
脳科学や心理学の考え方を上手に取り入れて、自分の価値観を大切に育てていこうと思います。所有物や時間が「いいモノ変換」されていく人生って素敵ですね。
※本書に書いてある8週間チャレンジは、もう少し子供達が大きくなってからかな〜。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
今日も、良い一日を〜(^^)♪