「なぜ僕らは働くのか[池上彰監修]」のレビューです。
読書感想文
はじめに
人はなぜ働くのでしょうか?
私は、時にはお金のため、時には成長のため、時にはただただ好きで没頭して、笑いながら泣きながら、目の前の仕事と向き合ってきました。
振り返ってみると、働く理由は人生のライフスタイルの変化に伴って、その時々で違ったように感じます。
昔はただがむしゃらに働いていましたが、親になり子ども達が将来のことを考え始めたり、職場で後輩に教える立場になったりすると、改めて「働く」意味について考える機会が増えました。
読書の目的
私がこの本を読む目的は2つあります。
1つ目は、「働く」ということを改めて捉え直し、働く意味を自分なりに見出すこと。
2つ目は、読書ノートに内容をまとめ、それを小学5年生の娘と一緒に見て、考え方を共有することです。
あらすじ
本の内容は、「働く」ことの意味から始まり、生活するためにかかるお金、AI時代の働き方、やりたいことの見つけ方など、生き方全般に関わることが網羅されています。
漫画でわかるシリーズ同様に、基本のストーリー展開は漫画で、各章ごとに詳しい解説が付いています。
漫画の内容は、スランプに陥った中学生が、周りの大人達の助言や、仕事をしている大人の姿を通した自分の気づきによって、立ち直っていく姿を描いています。
解説には全て読み仮名がついており、小学5年の娘だけでなく、小学3年生の息子も楽しんで読むことができました。
私は親なので大人達の視点で読みましたが、子ども達は、主人公に自分を重ねていたみたいです。
最近、将来のことで悩みがちな小学5年生の娘は、もう10回以上読んでいます。
普段は飛ばしがちな解説をしっかりと読んでいることからも、娘にとって欲しい情報が詰まった本だったということが分かりました。
※詳しい内容については、後述します。
印象に残ったこと
一番印象に残ったのは、最終章に書かれていた、父から息子に宛てたメッセージの一文です。
君が生まれてきてくれたこと自体が
「なぜ僕らは働くのか」P212
私たちにとって奇跡で、
生きているだけで
君には価値がある。
ハッとして涙が出ました。
「仕事」はもちろん大事ですが、命あっての人生です。
人は皆、一人一人がかけがえのない存在で、社会の助け合いのネットワークの中で生きています。
自分が葛藤を繰り返したキャリアの軌跡や、子育ての苦労が走馬灯のように浮かび、原点に立ち戻れた気がしました。
それぞれの立場は違えど、命の重みは一緒。
この世に生を受けた奇跡には、感謝しかありません。
今後の行動指針
私たち大人が「今」を楽しみ、自分らしく働いて幸せに生きる努力をしていると、周りにいる子ども達の未来も明るくなります。
「なぜ僕らは働くのか」の答えは、十人十色。
目の前の仕事にただひたすら向き合うだけでなく、もっと視野を広げて、人との出会いや、自分が貢献できることに喜びを見出せるような働き方をしていきたいです。
読書ノート
今回は、測量野帳にまとめてみました。
※自分の解釈を含んだまとめノートです。内容や言い回しが違う箇所が多くあります。詳しくは本書をご覧ください。
↓測量野帳については、こちらで詳しく書いています。
仕事=誰かの役に立つこと
勉強や仕事は、社会に貢献するためにする。漠然とですが理解はしていました。
社会は、仕事を通した助け合いのネットワークでできており、支払うお金は『ありがとう』の意思表示。
なるほど。
どんな仕事も、社会の中で欠かせない素晴らしい役割を担っています。
この「社会の基本原理」を理解していないと、仕事が単なる作業になってしまい、モチベーションを保つのが難しくなりそうです。
要約:なぜ僕らは働くのか
ここからは箇条書き形式で、ノートの要点のみを記録しておきます。
やりたい仕事の見つけ方
3つのステップの繰り返しで、スパイラル状に成長し、自分や社会のことを知り、どのように貢献できるかを模索していきます。
- 勉強・経験・出会いから、世の中の仕組みを知る。
- 自分がどのように生きたいか考える。
- スモールステップで、できることから行動に移す。
仕事がうまくいく人の行動特徴2つ
以前から知っていた言葉2つが、子供にもわかりやすく解説してあったので、印象に残りやすいようイラストを添えてノートにまとめました。
serendipity(セレンディピティ)
1つ目:セレンディピティとは、良い偶然をつかむ力のことです。
スタンフォード大学のジョン・D・クランボルツ教授が掲げる、良い偶然を起こすための5つの要素は、的を得ていて納得です。(P132〜P135ページ)
運も実力のうち!
好奇心・冒険心で何事にも挑戦し、楽観性と柔軟性で前に突き進む。
日々の出来事をどうやったら楽しめるか考えてみる。
継続すると、必ず力になります。
resilience(レジリエンス)
2つ目:レジリエンスとは、挫折から立ち直る力のことです。
感情をコントロールしたり、教訓から行動を変えて前に進んだりすることを意識すると、自己肯定感や復元力が高まります。
人間には、失敗する権利がある。
過去や未来の不安にとらわれず、「今」できることを精一杯やろう!
失敗しても大丈夫
辛く苦しい思いをした人ほど、人の痛みが分かる優しい人間になります。
↓悩み多き小学5年の娘に伝えたいこと:
時には他の人を頼ったり、気持ちを意識的に切り替えることも大事。
大丈夫。
時間や、周りの人の優しさが薬になって、必ず今よりも精神的に強くなれる日がくるよ。
この社会の子ども達へ
冒頭の感想文にも書きましたが、人は皆、生きているだけで価値があります。
貢献できることとは、お金をもらえる仕事に限ったことではないと思います。
ボランティアだって、家事だって、子育てだって、介護だって、それぞれが役割を担っているという観点で言えば、「仕事」と同義で、誰かに貢献しています。
お金だけにとらわれず、自分のできることを誰よりも楽しみながら、この社会に貢献できることを探してみよう!!
参考図書&リンク
↓今回の本です。出版社:学研
↓GRITの「R」は、レジリエンスのことです。この本も、娘がもう少し大きくなったら一緒に読みたいです。
↓うちの子供達は将棋にハマっているので、いずれ紹介してあげたい本です。藤井聡太さんの本も、そのうち出るかな〜。
あとがき
我が家でこの本に最初に出会ったのは、本屋さんで立ち読みしていた小学5年生の娘です。
「ママ、この本絶対に欲しい!!」
と、控えめな娘にしては珍しく、力を込めて訴えてきたのを覚えています。
本の帯と表紙を見て、即購入。
普段だったら図書館で探し、なかったら中古で買うという手順で進める私ですが、池上彰さんへの絶対的な信頼感がそうさせた気がします。
家に帰って、読んで、涙。
本に書いてある内容、イラストの優しいタッチ、文章から感じられる力強いメッセージ全てに、関係者の方々の想いがこもっていて、胸がじ〜んと熱くなりました。
折に触れて読み返し、家族内で話題に上げたい本です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
今日も、良い1日を〜♪