ビジネス・ゲーム[ベティ・L・ハラガン著]を読んでの、感想&内容まとめです。
↑公認会計士・田中靖浩さんのオススメとして紹介されていた本です。(日経ウーマン2020.7月号P83)
内容と感想
全米100万部超えのベストセラー「ビジネス・ゲーム」。
男性中心の企業にうまく馴染めない女性向けに書かれているので、「働く女性のためのバイブル」とも呼ばれています。
筆者は、「ビジネスとはゲームである」と定義し、女性が企業内でゲームに勝つためのルールを力説。
賢いプレーヤーとしての仕事のこなし方、対人関係、お金、企業内階層の仕組みが赤裸々に書かれています。
内容には賛否両論あるみたいですが、私はこの本を読んで、絡まった糸が解けるような感覚になりました。
ルールを知っているだけで、企業の中での「生きづらさ」が軽減される。
巻末には、経済評論家の勝間和代さんが、「人生を助けてくれた本」としてこの本を紹介しています。
微妙な違和感を感じながらも、納得。
筆者には申し訳ないけれど、もっともっと女性が活躍する時代が来たら、この本の価値は低くなるはずです。
娘が社会に出る頃には、そうなってくれればいいな思いました。
読書ノート
自分の仕事や生活に取り入れられそうな点のみを、ノートにまとめました。
※自分の解釈です。内容や言い回しが違うところが多くあります。詳しくは本書をご覧ください。
組織で働くための基本ルール
根が真面目な日本人女性は、必要以上の責任を背負いこんでしまいがちです。
「便利な雑用屋さんになってはいけない。」
ドキッとしました。
「何を削るか」を常に意識し、「No!」という勇気を持ちたいです。
基本ルールとして解説してあったもののうち、自分が実践できそうなものを記録しておきます。
仕事の内容を理解する
目の前にあるタスクに手当たり次第取り組んでいたのでは、会社の生産性を下げるだけではなく、自分のキャパシティを超えてしまう恐れがあります。
仕事の内容をきちんと理解し、目的を持って戦略的に行動する。
昇進する男性がどのように行動しているのかをよく見て、しっかりと分析して自分の仕事スタイルに適用していきたいです。
上司には逆らわずに提案する
組織の中では、権威に向かって口答えすることなく、従順に行動しなくてはならない。
第2章 P32
難しいですね。
何か異議がある時は、一旦、言葉のボールを受け止めてから、「提案」という形で優しくボールを返すよう配慮が必要です。
どうせなら、同僚や部下にも、同じ姿勢でありたいものです。
感情的にならない
EQ(心の知能指数)を高くするということです。
↓以前読んだ本を思い出したので、リンクを貼っておきます。
仕事に必要な知識を得る
これは、社会人として当たり前のことなのですが、私生活に追われておろそかになりがちだったので書き留めました。
仕事を始めたばかりの初心を忘れずに、精進していきたいです。
人間関係のルール
ただ単に仕事ができるだけではダメ。
組織の暗黙のルールにそった行動をする必要があります。
秩序を大事にする
オフィスの中では、効率を求めるよりは、秩序を優先した方がより良い結果を生むことが多いと言えるのです。
第2章 P38
上司の「顔を立てる」ということです。
「誰に」「いつ」相談するのか、その順番も大事になってきます。
アサーティブを心がける
↓アサーティブについては、こちらの記事で詳しくまとめています。
要は、ケンカは百害あって一利なしということです。
情報は自分から取りに行く
仕事だけするのではなく、積極的にランチや雑談に加わる。
必要な情報をGive Give Give で。
そうすれば、ピンチの時に情報をもらいにいける人が増えます。
雑談も仕事のうちですよね。
本書P187〜の「『ビジネス・ゲーム』金言集」は、何度も読み直したい、価値ある20ページです。
関連図書
↓今回の本です。
↓元日経ウーマンの編集長が教える、キャリアの手引書です。
↓長谷川朋美さんの本のレビューです。
まとめ
やり甲斐を求めて、不必要に転職や復学を繰り返す「青い鳥症候群」に注意!
自分がやるべき仕事をきちんとこなした上で、忍耐強く、周到に、そして状況を正しく見極めて邁進していきたいです。
最後に、現在3人の子育て真っ最中の私が最も印象に残った言葉を引用します。
基本的にオフィスの仕事は家事と似ています。つまり、「やってもやっても終わりがない」ということなのです。したがって、優先順位にしたがって、毎日できるだけのことをするしか仕事をこなす方法はないのです。
第10章 P138
限られた時間を、いかに有効に使うかということですね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
今日も、良い1日を〜♪