公平な家事分担を目指して試行錯誤を繰り返しています。今回は、いかにして「めんどくさい」家事を、楽しく習慣にするかに焦点を絞って考えてみました。
はじめに
家の仕事と書いて、「家事」と読みます。
意味は、家庭生活を円滑に営むための諸々の仕事。掃除・炊事・洗濯などを指すことが多いです。
では、実際に家事は何個くらあるのでしょうか?
掃除機かけ、お料理作り、洗濯物干し、寝かしつけ・・・各家庭によって違いますが、数えるときりがないですよね。
名前のつかない家事もたくさんあります。
例えば、冷蔵庫の取っ手が汚れているから拭く、洗濯物を外に干して乾くかどうか翌日のお天気をチェックする、冷蔵庫のバターがなくなりそうだったら補充する、手拭きタオルの横に散った水を拭き取る、などなど。
1つ1つ見てみるとそんなに大変なことでもないし、時間もかかりません。
でも、総量でみると際限なく続き、さらに報酬もなく、相当な時間と労力(選択力)を使うものです。
家事育児を一手に担うよりも、仕事だけしている方がはるかに楽です。(個人の意見です。)
やって当然。やり忘れると手抜きと思われる。
家族に助けを求めたら、嫌な顔されることが多い。
気まぐれに1つだけ家事をした後、「お手伝いしてあげたから偉いでしょ」的な感謝を求める言葉が飛んでくる。
なんとも理不尽なものです。
家の仕事は、住んでいる人みんなで公平に分担すべきだと思いませんか?
以下、自分の葛藤や試行錯誤の記録です。
魔法の家事ノートで苦しむ
家事を見える化&やり忘れ防止を目的に、2年ほど前から家事リストを活用しています。
↓こちらの記事で詳しく書いています。私がほぼルーティン化して取り組んでいるものです。
最近、ふっと我に帰り、壁にぶち当たりました。
「みんなの家なのに、どうして私だけこんなに家の仕事があるの?!」
これじゃあまるで、ブラック企業に勤めている人みたい。
頼むよりも、自分がやった方が速いからという理由で、何度も引き継ぎのチャンスを逃していたパターンです。
早く気づけよという感じですが、ああ、これが「家事のブラックボックス化」なのねと妙に納得し、これではいけない!と早速、脳内会議をしました。
※「家事をブラックボックス化させない」という表現は、「『教える』ということ〜日本を救う尖った人を増やすには〜[出口浩明著]のP226に書いてありました。
↓本のレビューはこちら
家事分担を公平にしたい
↓脳内会議の結果です。
家事分担の不公平感をなくしたい一心で、黒い紙に書きました。
家族の言い訳と対策
家族会議でのインタビューをもとに、記録しておきます。
<言い訳その1>
■時間がない
いやいや、私だって時間がないのにやっています。
文句を言っても始まらないので、運動と同じく、避けられない行動と結びつけることにしました。
↓うまくいった例(先月の家族会議で決まった各人のお手伝い)
- 歯磨きをした後に洗面台と鏡を一拭きする(小5の長女の役目)。
- 登校時に玄関掃き掃除(小3長男の役目)。
- 夕ご飯後にお口を拭いて、もう一枚のウェットティッシュで机を拭く(5歳末っ子の役目)。
などなど。
加えて、夕方のテレビを見る前にはリビングの絨毯の上に何もないこと!と決めると、テレビを見たい子供達が片付けるようになりました。
(これらの手伝いは、みんなの家だからみんなで綺麗にしよう!という提案&パパとママがお仕事で稼いだお金をお小遣いにしているのだから、子供たちは家のお仕事を何かしないといけないよねという、半ば誘導尋問みたいな話し合いで決めたことです。)
家族会議はお小遣いとセットになっているので、割とスムーズにお手伝いが決まりましたよ。
習慣になるまでは声がけが必要ですが、一度習慣になってしまえばやってないと違和感を感じるらしく、ほぼ忘れずにやってくれます。
注意:テスト前、体験学習後、体調が悪いなどの時は例外。
<言い訳その2>
■やり方が分からない
ならば、教えてあげましょう。
丁寧に手順を書いてマニュアル化してみます。
(後述します)
<言い訳その3>
■めんどくさい
受け入れ難い言い訳です。
私だって、家事はめんどくさい。
でもまあ、どうせやるなら楽しくやりたいとは考えています。
この考えをそのまま子供達に伝え、どうにか楽しくできないかと提案。
そうしたら、小3の長男(玄関掃除担当)は、「今から評価を始めます!」って靴の並べ方をABC評価するようになりました。
その10秒前に自分の靴だけ綺麗に揃えたりするのが、ああ息子らしいなって思いますが。
これは効果てきめんで、5歳の末っ子娘も、意識して脱いだ靴を揃えるようになりました。
楽しむ心、大事ですね。
これらの学びから、家事をやるタイミングと手順を明確にし、楽しみながら習慣化すれば、公平な家事分担が実現するのではないかという仮説に至りました。
献立ボードがうまく軌道に乗っていることから応用し、似たような仕組みの家事分担表(平日のみ)を作ることにしました。
↓具体的なやり方
公平な家事分担表の作り方
まずは、最近同じところばかり掃除しがちな「5分掃除」の時間からメスを入れることにしました。
実行手順としては3ステップです。
- 全ての家事を洗い出す
- 各自ができることをcheck
- 日常生活に組み込んで習慣化
1つずつ、簡単に記録しておきます。
全ての家事を洗い出す
もうあらかじめ「魔法の家事ノート(家事の一覧表)」を作って活用していたので、そこに付け足す形で家事の洗い出しをしました。
↓みんなで意見を出したところ。
この、みんなで出すってところがミソです。
(自分ごとにしてもらう。)
時間を区切ってやったのでこれだけですが、まだまだ出てきそうです。
各自ができることをcheck
自分ができそうなところを、自分の色でドットづけしました。
- 紫=ママがやった方がいいでしょ
- 黄=パパにもできる
- 緑=小5長女
- 青=小3長男
- 桃=5歳次女
↓よく見てみると、私がやらなくてもいいじゃん!という家事がたくさん。
こういう作業はみんな好きです。
マーカーの取り合いが起きそうなくらい、楽しみながらやりました。
この調子で、「ママがやって当たり前」を崩していきたいと思います。
ここからが大事。
日常生活に組み込む→習慣化
分かりやすいよう、それぞれの色のカードを作りました。
↓パパ(黄色)のカード。
パパは、やり方がわからないという言い訳が多いので、細やかな手順を書きました。
クリーンカラー ドットの丸印は、難易度。
ゲーム感覚にするための工夫です。
献立ボードの次ページに、5日分のカードを貼るスペースを作ったので、そこに貼ることにしました。
透明なのでよく見ないと分かりませんが、タップテープがそれぞれの曜日に貼ってあるので、カードを貼ったり剥がしたりできるようになっています。
↓このように貼り直しが可能です。
(貼り直しできる面を上にしています。)
全体像↓
コロナ禍によって在宅勤務になったパパ。
平日の昼休憩に、運動がてら家事をやると決めました。
↓実行したら、付箋化したデコラッシュをペタリできる仕組みも作成。
こちらもタップテープを使用しての付箋化です。
子供みたいですが、これで家事やったぞアピールができて嬉しい様子。
できる家事を少しずつ増やしていけるといいな。
↓5歳の末っ子の場合。
カード自体を可愛らしいものにしました。
パパ同様に、できたら可愛い付箋化デコラッシュをぺたり。
小さい子って好きですね、こういうの。
カードには粘着部分をつけていないので、予備カードは、ダイソーで購入したカード入れで保管しています。
カード自体も、100均です。
小5長女は、家庭科で家事について学んでいることもあり、一番積極的にやってくれます。
そのうち、献立カードと同じく自分でカードを作ってくれるかな。
小3長男は、決められたルールはきっちり守る子なので、ふざけながらも毎日こなしています。
最初からバーンと家事負担を増やすと長続きしないので、とりあえずは5分掃除の時間中心にやってみます。
習慣化して体が勝手に動くようになったら、少しずつ新たなカードをつくる予定です。
家事分担公平への道のりは長いかもしれないけれど、とりあえずの一歩を踏み出せた気がします。
参考リンク
↓1週間の献立を、ささっと決める工夫です。献立ボードという名前です。
↓現状の片付けに対しての問題点を洗い出した、家族会議の記録です。
↓家族経営的な話です。
↓大活躍のタップテープは、これです。
↓色分けに使ったクリーンカラー ドットについての記事です。
まとめ
我が家の5分掃除は、「トヨタでは整理整頓・掃除の時間を業務時間に組み込んでいる」ことからの転用です。
↓参考書籍
決まっているお手伝い(玄関掃除、洗面台掃除、机拭きなど)以外に、プラスアルファでどこかを綺麗にしよう!というママの叫びから始まり、タイマーをセットして平日は毎日やっています。
内容は5分でできることなので簡単。巾木の上のホコリを取ったり、テレビ裏のホコリを叩いたり、絨毯をコロコロしてくれたりしています。
今回は、これら掃除をより具体的&効果的にすべく、内容をカード化した感じです。
うちは5人家族なので、平日だけでざっと見積もって、5分×5人×250日=6250分。
平日のみの掃除でも、1年で104時間です。
塵も積もれば山となるで、相当な家事量になりますよね。
子供達を含めてみんな、中途半端で終わるのが嫌なので、5分タイマーが鳴っても決められた仕事は最後までやるところが、また良き。
これにより、ほんの一握ですが、家事の楽しい自動化が完成しました。
家族それぞれの特性と年齢を踏まえると、今はこの方法が最適。
部活とか始まったら変わるだろうな〜。
その時はまた、柔軟な発想で乗り切ります。
↓おまけ:網戸掃除を簡単に済ます方法
あとがき(独り言)
個人的な意見ですが、共働きだろうが専業主婦(主夫)であろうが、同じ家で暮らしているのならば、家事は公平に分担するべきだと思います。
子供がいるのなら、なおさら。
夫婦のどちらか一方だけが家事をしていると、家のことはママ(パパ)だけがするものという、固定観念を植え付けてしまう原因になりかねません。
現に私がそうでした。
今でもその呪縛、「家事と育児は母親がやらなきゃいけないんだ」に苦しむときがあります。
時代は少しずつ変わっているのにね。
。。。。。
家事は「家」の「仕事」と書きます。
だから「家」に住んでいる人が協力してやる「仕事」にしないといけない。
押し付けることなく、みんなが気持ちよく家事をしてほしい。
そう願って、今日も工夫を凝らしているのです。
※以上、個人の意見です。実際には家庭環境は千差万別。各ご家庭に合った家事の在り方を、楽しめるといいですね。
ちなみに、意を決して黒い紙に書いたように言いましたが、、、、実は大好きな文具を使う口実だったりします(≧∀≦)♪。今回は、「隙あらば黒ペーパーにお絵描きセット」を活用しました↓
↓すきあらば〇〇セットについてはこちらでまとめています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
今日も、良い1日を〜♪