写真をシェアすることが当たり前となったこの時代、文章力と同じくらい、写真での表現力も大事になっています。
今回は、決して写真のプロではない私が、それっぽい写真を撮るために、頑張って勉強したことの記録です。
プロの方から見ると浅い内容だし、未だにピントを合わせるのに四苦八苦していますが、知識がいつか力になると信じて、これからも日々精進していきます。
※写真の勉強をするとモノの見方が変わり、生活全体の質が上がる!という、何ともオメデタイ視点で、余談を含めて語っています。写真のことだけで良い方は、「〜余談〜」の部分を飛ばしてお読みください。また、自分のための備忘録なので、参考程度にしてください。
ブログ写真の見せ方
私が、ブログやSNSで使う写真で意識していることは、目的と他者視点です。
どんなことを伝えたいのかという目的と、他の人が知りたいことを想像する他者視点(他者意識)です。
<例>マークタスの記事の写真
目的:マークタスの面白さを伝えたい
他者視点:ペン先と色との関係が知りたい・具体的な使用方法が知りたい
↓こちらが、メイン画像として使った写真です。
他者視点は、私の勝手な想像です。
紹介するモノや事柄の良さがわかってくれるといいな、という淡い期待のもと、色々と想像を膨らませています。
「伝えたい」という気持ちが、この思考過程を楽しいものにしてくれます。
〜余談〜
言葉で伝える時も、目的と他者視点は大事です。
この2点を押さえていないと、自分よがりの、何が言いたいのか分からない説明になってしまいます。
スマホでもできる写真テク↓
基本の写真テクニック3つ
構図・アングル・照明を意識すれば、写真の質が変わります。
↓1つ目のテクニックは、構図です。
構図
構図とは、簡単に2つに分けると、「どこからどこまでを写真におさめるのか(構成要素)」、「1枚の写真のどの位置に何を持ってくるのか(位置関係)」のことです。
「寄り」と「引き」
「寄り」は、詳細を伝えたい時に、対象物に寄った状態で撮影することです。「引き」は、主にシチュエーションや活用場面を伝えたい時に、対象物から引き下がって全体が分かるように撮影することです。
<例>マークタスの記事の写真
↓「寄り」…ペン先を撮影しています。先っぽがどのようになっているのか、よく分かります。しかし、これでは全体像が分かりません。
↓「引き」…全体を見せています。どのような場面で使うのかが、分かります。
要は、詳細カット(寄り)とイメージカット(引き)の違いです。この写真も、マーカーが全て入っていない点では「寄り」に近いですが、比較の問題なので、ここでは「引き」の写真です。
ちなみにこの写真は、物差しだと線が引きにくいから、カードなどを使うといいかもしれませんよという提案をしているものです。
〜余談〜
小学4年生の教科書で「アップとルーズで伝える」(光村図書)という教材があります。(令和元年度現在)
娘が小学校で学習し、その後の娘の撮影する写真が変わったのを覚えています。こうやって、義務教育でも視野を広げていくのですね。
新聞や雑誌などでも、2枚以上の写真が使われている場合、「寄り」と「引き」の写真がバランス良く配置されていることが多いです。
アルバム作りや、スクラップブッキングなどにも応用すると、場面がよく分かる思い出本になります。
構成要素を決めたら、次に位置関係を決めます。これが、構図の真髄です。
位置関係を決めるのによく使われる、三分割線について↓
三分割線を利用する
風景や人物を撮影する際、ど真ん中に対象物を置くのではなく、三分割された線の交差する部分に物や人が来るようにする方法があります。それだけで少しだけセンスアップします。
Before:真ん中にマーカーを配置し、三分割線を意識せずに並べたもの。
After:三分割線を意識して、ノート&マーカーの向きを変えたもの。
その他、私のスマホではこんな便利な分割線を選択できるようになっています。
三分割を少し中心に寄せた「黄金分割交点」、「黄金分割」、「フィボナッチ」(左右の2パターン)、「三角形」などがあります。
最初は三分割法から始めて、余裕のある時に別の分割線にチャレンジしてみるのも面白いですね。
↓2つ目のテクニックは、アングルです。
アングル
カメラを構える角度を変えて撮影すると、見え方がガラリと変わります。
ハイアングル(俯瞰)
真上から撮影したものです。パッキリとして安定した見た目になります。欠点としては、奥行きが感じられにくいです。
水平アングル(目線)
真横から、または目線の高さで撮影したものです。普段見ているのと同じような感じになるので、安心できる見た目になります。目線の高さからの写真だと、程よく影も付きます。
ローアングル(煽り)
下から見上げるように(あおって)撮影したものです。迫力や高級感が出ます。
3枚ともマーカーとノートの一部分の写真ですが、随分と印象が違うのが分かると思います。
〜余談〜
角度によって、モノの見え方は全く異なります。
普段の生活や仕事でも、立場違えば見方が変わります。例えば、、、
- 1日だけ夫婦の家事分担を交換してみる。1日が終わる頃には、相手の大変さに気づかされます。
- 仕事のでいつもと違う立場(役割)を請け負ってみる。その人の苦労や心配りが分かります。
- ハイハイで部屋を移動してみる。子供の視点がなぜ新鮮なのかが解明されます。
多角的な視点、大事ですね。
↓3つ目のテクニックは、光を味方につける方法です。
照明&自然光
光の当たり具合によって、随分と印象の違う写真になります。撮影場所に気を配ると、思い出写真での失敗も少なくなりそうです。
自然の光の方がハッキリと違いが分かるのですが、今回は照明でその差を見てみます。
順光(じゅんこう)
対象物に光が真正面から当たっている状態で撮影します。色が鮮やかに出て失敗が少ないですが、立体感や奥行きが出しにくいという欠点があります。
このように、LEDを正面から当てています。
斜光(しゃこう)
文字通り、斜めから光が当たっている状態で撮影します。立体感や雰囲気が出て良いのですが、影の部分が鮮明に出るので、モノによってはコントラストが大きすぎる(影が主張しすぎる)可能性があります。
この写真の場合は、左から光が当たっているので、右側に影ができています。
実際の太陽光とは違いますが、立体感を出したいときは照明との関係が大事です。
逆光(ぎゃっこう)
対象物の背中から光が当たっている状態で撮影します。お料理を逆光で撮影すると柔らかい印象になると言われていますが、言うほど簡単ではないです。
普通に逆行で撮影すると、前面が暗くなってしまいます。人物を撮影する時も、逆光は難しいです。
このように、後ろ側からLEDの光を当てています。寂しさ、侘しさを出すのには、いいのかもしれません。
※分かりやすいように、色のついたLEDを使用しています。
〜余談〜
カタログ写真で見る商品と、実物が随分と違うこと、よくあります。
それは、巧妙な写真テクニックにより、商品の魅力を120%出すように撮影されているからです。
逆も真なり。
撮影の仕方を間違えると、商品の魅力が半減することもあるのです。
このように、モノや人の魅力の全ては、写真を見ただけだと分かりません。
実際に目で見て、触れて、会話して、初めてそのモノや人の良さが分かります。それは、写真の世界と違って、現実の世界だと様々な構図・角度・光のもとで、多面的に物事を捉えることができるからでしょうね。
↓知っておきたい豆知識
画像の大きさ・形
一般的なデジタル一眼レフの写真の比率は3:2です。コンパクトタイプのデジタルカメラの比率は、4:3 が多いです。
L判のサイズは、89×127mmで、縦横比は1:1.427。
つまり、一眼レフ(3:2)だと左右が少し切れ、コンデジ(4:3)だと上下が少し切れて現像されます。
イメージ図↓
最近のスマホだと、画像の比率やファイルサイズを選択できるものがほとんどです。
↓私はL版で現像しやすいように、コンパクトデジカメと同じ比率の、4:3を選択しています。上下が少し切れますが感覚的には左右が切れるよりも影響が少ないです。
インスタグラム用には、1:1で撮影すると加工なしで投稿できるので楽です。真四角に現像するサービスも、最近ではありますね。アルバムに貼るのに便利そうです。
ちなみに、ブログやSNSなど、インターネット上にアップするだけの目的であれば、そんなに解像度が高い必要はありませんが、私はいつもできるだけ高解像度で撮影するようにしています。
理由は、撮影した写真の一部分だけを使うこともあるからです。トリミングできるようにしておくと、表現の幅が広がります。
↓機材は、ほとんど夫の買い物です。
あると便利な撮影小物
カメラ
EOS 70Dを使っています。
もう販売されておらず、後継モデルはCanon デジタル一眼レフカメラ EOS 80D です。
↓参考動画
我が家のカメラ遍歴は、canonがほとんどです。
nikonのカメラを使ったこともありましたが、夫曰く、シャッターの音がcanonの方が気持ち良いのだとか。私には、音の違いはあまり分かりませんが。
でもまあカメラ初心者の私でも、夫の説明だけである程度使うことができたので、その点ではとても気に入っています。
レンズ
普段家で使っているのは、単焦点40mmレンズです。ブツ撮りが多くてズームがあまり必要ないのと、簡単に背景をボカすことができるからです。
その他、18mm〜135mmのズームレンズも持っています。こちらは、主に子供達の運動会需要です。必要な時だけ、付け替えて使用しています。
夫がたまに、星空や夜景を撮影するのにも使っています。まだまだ練習中ですが。
三脚
昔から家にあるものを使用しています。3本の足のうち、1本のゴムパッキンが取れているので、そろそろ新しいものにしようかと考え中です。
個人的な意見ですが、三脚があると、腰を痛めずにすみます。
リモートコントロール
シャッターを押すときの、カメラ自体のブレを無くすためのものです。タイマーでも大丈夫ですが、リモコンがあると時間ロスを少なくできるので便利です。
撮影ボックス
半年ほど前に購入し、やっと使い慣れてきました。あるとないとでは、仕上がりに雲泥の差が出ます。
↓詳しくはこちらにまとめています。
https://life.conote.info/archives/6204
購入してから、少しずつですが写真の腕前も上がってきている気がします。楽観的思考ですが。
トレーシングペーパー
光源が撮影するモノに写り込んでしまう時や、淡い雰囲気を出したい時に使います。
例:↓LEDライトが写り込んでいる写真。
↓トレーシングペーパーを光源に貼ったもの。光が柔らかくなり、マットな質感になります。
撮影ボックス内のLEDに、このように貼って使います。マスキングテープで貼るだけの、アナログ対応です。
撮影ボックスでトレペを貼ると、少し暗く仕上がるので、補正が必要です。
ホコリ対策
普通に100均で売っているマスキングテープ、コロコロローラー、ひっつき虫を常備しています。
ひっつき虫は、ペンの転がりを防ぐためにも使えます。
キャップがなくても転がりません。
↓ひっつきむしについては、こちらの記事でまとめています。
https://life.conote.info/archives/5388
↓これら2つは、これから使いたい小道具です。使ってみたら、また書き足します。
レフ板・黒レフ
ストロボ
↓勉強中のことです。
その他
私が普段使っている調整の値を、簡単にメモしておきます。(Avモード(絞り優先)を使用することが多いです。)
ちゃんと理解したら、もっと詳しく書き足します。別に知らなくても写真は撮れるけれど、知っているとワンランクアップ。
F値
Avモード(絞り優先)の時に、ここでボケ感を調整しています。
F値が小さい→まわりボケる(明るい)。ボカしたい時は、だいたい、F2.8くらいにしています。
F値が大きい→ボケずに均一(光が少なく暗め)。ボカしたくない時は、だいたい、F9.0くらいにしています。
※レンズは単焦点40mmを使用。
ISO感度
ISO感度とは、簡単に言うと、足りない光をカメラ内部で増やしてくれる量を数値化したものです。
Avモード(絞り優先)でF値を小さくしてボカした時、手ブレするな〜と思ったらISO感度を少し上げます。そうすると、シャッタースピードが速くなり、ブレにくくなります。
ただし、ISO感度は上げすぎると画質が荒くなるので、様子を見ながら調整する必要があります。
シャッタースピード
マニュアルで設定する時、私は、1/60秒をブツ撮りの基準として、それよりも早くしたいか遅くしたいかで判断しています。
運動会で人物を撮影する時は、1/500〜1/1000秒で挑戦しています。が、あまり上手に撮れないので、連写モード撮影し、数うちゃ当たる作戦に出ているのが現状です。
※Avモード(絞り優先)の時には自動で設定されます。
一眼レフの手ブレ対策
三脚を使わないときの手ブレ対策です。
うちのカメラには、首からかけるタイプのストラップがついているので、必ず使用しています。万が一落としそうになった時の保険にもなります。
あとは、正しい持ち方で持つこと、部屋を暖かくすることも重要です。部屋が寒いと、手が震えるので。(私だけかもしれませんが。)
画像の補正は必要
一発でピントOK、構図もOK、トリミングも完璧!な写真を撮影できれば良いのですが、なかなかそうはいきません。
私はphotoshopやlightroomを使用して、画像のレタッチをしています。直すのに時間がかかりすぎると判断した場合、再撮影することもあります。
(画像補正の話は、またの機会に。)
参考図書&リンク
我が家にある写真関係の本は古いので、そろそろ新しい本を買おうかと検討中です。
↓amazonから試し読みができます。
世界一わかりやすいデジタル一眼レフカメラと写真の教科書(改訂版)
↓私が使っているカメラの、後継モデルです。ミドルクラスとして位置づけられています。
Canon デジタル一眼レフカメラ EOS 80D レンズキット
EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS USM 付属 EOS80D18135USMLK
↓一眼レフよりも小型の、ミラーレスが気になっています。色も、ホワイトの方が好きだなぁ。EOS Kiss は、一眼レフの入門モデルです。
Canon ミラーレス一眼カメラ EOS Kiss M(ホワイト)・ダブルズームキット EOSKISSMWH-WZK
我が家もEOS kissから一眼レフをスタートしました。その当時、ミラーレスはありませんでした。
あとがき:上達への道
写真撮影を上達させるには、場数を踏むだけではダメです。私も勉強もせずに一眼をいじっていただけだと、何も変化がありませんでした。
私が考える上達への公式:
(知識+良い写真に触れる)× 場数 × アウトプット= プロっぽい写真
です。
一人で満足することなく、他人の意見を聞くのも大事。読書と同じく、アウトプットしたり他の人と語り合うことで、実力がどんどん上がります。
副産物として、センスの良いアルバムができたり、プレゼンの写真がうまくて褒められたりします。
それが会話のネタになり、人間関係が円滑になります。
何よりも、伝えたいことを的確に伝える力がつく。
写真の知識で得た、広い視点や角度によって、人生の幅が広がります。
以上、ツラツラと書いた、私の備忘録でした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
今日も、良い1日を〜♪