ゼロ秒思考[赤羽雄二著]を読んでの、感想&内容まとめです。
「0秒思考」の内容&感想
以前読んだ赤羽雄二さんの本に書いてあった、「0秒思考」がどんな思考法なのか気になって手に取った本です。
本の中身はまるで講義のように分かりやすく、例も豊富でイメージがつかみやすかったです。
無駄に時間をかけて考えても、良いアイデアが出るとは限りません。
本書では、難しいビジネスフレームワークなどを使うのではなく、子供でもできる簡単な方法(A4メモ書き)で頭を鍛える方法が書かれています。
私は、人はみな頭がよいと考えている。訓練次第で素晴らしく働く頭を持っている。(中略)ただ、その生来の頭のよさが活かされていないことに大きな問題がある。瞬時に判断し、過酷な自然の中でも生き延びてきた人類が、中途半端に知恵をつけたり、上司に叱られたり、先輩に遠慮したり、自信を失わせられてきたために、頭が働かなくなっている。(P66)
ゼロ秒思考:赤羽雄二著
あれこれ考えてしまい、身動きが取れなくなったことは、私にも多々あります。
いわゆる思考停止状態です。
もっと早く「A4メモ書き」に出会っていたら、もう少し人生が楽になっていたかもしれないなと思いました。
先月読んだ本のレビューはこちら↓「頭が真っ白になりそうな時、さらりと切り返す話し方[赤羽雄二著]」
読書ノート
↓トレーニング方法と、自分の思考イメージを書きました。
※自分の解釈でまとめたノートです。詳しい内容は、本書をご覧ください。
ゼロ秒思考とは
ゼロ秒思考とは、即断即決の思考法です。
一瞬のうちに事実関係を把握し、進むべき道を複数考えて比較検討し、即座に方向性を決定する技術です。
思考の「質」と「スピード」、双方の到達点が「ゼロ秒思考」だ。
「ゼロ秒思考」表紙カバーより抜粋
迷っている時間はゼロ、思い悩んでいる時間はゼロとなる。
そんなことできるんかい!?とツッコミを入れつつ、「0秒思考」ができれば人生がスムーズに進みそうだなと、期待がかかります。
著者は、「A4メモ書き」のトレーニングを毎日10ページ、3ヶ月間ほど続けると誰でも効果を実感できると述べています。
信じて実行してみようと思います。
↓基本的な考え方
「思考」は、言葉にすると初めて見えます。
「感情」は、言葉に表すことができます。
つまり、メモを書くと、頭の中のモヤモヤがスッキリする!
トレーニング方法
「A4メモ書き」の、具体的なトレーニング方法概要です。
※自分が分かるように、トリガーのみ書いています。詳しくは本書をご覧ください。
↓順番に見ていきます。
A4裏紙を準備する
紙の大きさは、どこでも簡単に手に入るA4サイズがちょうど良いそうです。
確かに、我が家の「裏紙ボックス」には、A4のミスコピー用紙や、いらなくなったお手紙などがたくさん入っています。
高いノートや、方眼用紙を買わなくてもいいところが、万人に開かれた思考法ですね。
タイトルを書く
考えたいことを紙の左上に書き、下線を引きます。
1分以内に言語化する
時間を区切って取り組みます。
「A4メモ書き」のルール:
- 1枚につき1分以内
- 4〜6行
- 1行につき20〜30字
これだけの説明だと簡単に感じますが、実際にやってみると難しいです。
本書の例を見ながら、何度か練習をして、「ああ、そういうことか。」と納得しました。
一通りのアイデア出しが終わったら、ロジックツリーのように、第2階層、第3階層、、、、へと広げて深掘りします。
クリアフォルダで整理する
1日のメモは、寝る前に整理します。
と言っても、ラベルのついたクリアフォルダに入れるだけ。
↓著者の推奨しているラベルです。使ったことないな。どんなのだろう?水性ペンで書けるので、色々な用途がありそうです。
池上彰さんも、同じ方法で新聞を整理されていたなぁと思い出しました。↓この本に書いてありました。
思考イメージ
温泉大好きな私が、考える作業を温泉発掘現場にたとえて、勝手に考えた深掘りの図解です。
水平思考から垂直思考へ
まずは同じ階層で、漏れなくダブりなくアイデア出し。
全体を俯瞰して、多面的に見ることが大事です。
これが、水平思考。
その後、1つ1つを掘り下げて考えます。
これが、垂直思考。
そうすると、行き詰ってもいつでも元の場所に戻れるし、関連付けも楽にできます。
↓多面的に見ずに、1つのことだけ注視して深掘りしたイメージ。
行き詰っても戻る場所がなく、考えがブレたら最後、迷子になって出口が見えません。
頭の中で考える時って、このようになっているのではないかな。
以上、ちょっと遊び心のある思考イメージでした〜。
↓本題に戻ります。
ゼロ秒思考のメリット
実際に「A4メモ書き」を1週間やってみました。
良いなと思った点:
- 時間感覚が磨かれる
- 京大カードみたいに整理しやすい
- 必要なメモだけ保存できる
時間感覚が磨かれる
時間制限があるので、驚くほど集中できます。
メモ書きの時だけでなく、普段の生活でも時間を意識するようになりました。
京大カードみたいに整理しやすい
ノートよりも、気軽にアイデアを並び替えることができます。
アイデアの並び替えは、付箋でやっていたことが多かったのですが、コピー用紙の方が付け足しもできて便利でした。
ものすごく場所を取りましたが。
必要なメモだけ保存できる
過去のノートを見てみると、明らかに必要のないメモもたくさん書いてあります。
「A4メモ書き」だと、優先順位をつけて並び替えることができるし、必要のないメモは処分できるので、必要な情報だけに目を通すことが可能です。
難しかった点&対策案
まだ1週間なので何とも言えませんが、難しいなと感じた点は以下の3つです。
- 1分では短すぎた
- A4用紙は大きすぎた
- 見られると困る
↓1つずつ、対策案を記録しておきます。
1分では短すぎた
最初は、笑ってしまうほど何も書けませんでした。
書く前に、色々と頭の中で考えてしまうのですね。
何度かやっているうちに、頭で考える前に紙の上に書き出せるようにはなってきましたが、1分では終わりません。
対策案:
訓練あるのみ。1分タイマーをかけつつ、延長もOKにして、もう少し続けてみます。
A4用紙は大きすぎた
私の場合、手帳やノートが全てA5サイズなので、A4用紙は幅を取って大きすぎました。
対策案:
A5の裏紙を使うことにしました。
著者はフォーマットを変えることを推奨していませんが、うちは机も狭く、自宅の仕事スペースも小さいので、A5サイズがちょうど良いです。
0.3mmのモノグラフシャーペンで書いています。
私は3mm方眼に慣れているので、割とたくさん小さい文字でメモをすることができています。
見られると困る
感情を整理するために書いているメモは、赤裸々すぎて、、、家族に見られると困ります。
対策案:
感情が整理できたら、ケシポンで個人情報やまずい表現を消すことにしました。
参考図書&リンク
↓今回の本です。
↓見た目は似ていますが、「ゼロ秒思考」行動編です。こちらも、読んでみたいです。
↓思考&メモに関する本のレビューです。
↓メモが人生を変えるという内容の雑誌です。
まとめ
書き出すことで、頭がスッキリして、思考が加速する!
ボケ〜っと脳内で考えている暇があったら、瞬時にメモで可視化して、思考を俯瞰視&整理する習慣をつけるのが大事。
トレーニングとして、、、
本書P126〜に書いてある「状況・ニーズ別のメモのタイトル例」を参考に、深掘りトレーニングをやります。
例として400タイトルが書いてあります。
これを全部こなすと、1000ページ!
自分のことを知るいいきっかけになりそうだし、毎日続けると3ヶ月。
継続は力なり。
今日から実行します(^^)/
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
今日も、良い1日を〜♪