「知識と教養」を身につける70の極意:最強の読み方[池上彰・佐藤優著]感想&内容のまとめ

最強の読み方[池上彰・佐藤優著]を読んでの感想&概要のまとめです。

 

読書の感想

とにかく解説が分かりやすいと定評がある池上彰さんと、知的生産性が限りなく高い佐藤優さんの、「知識と教養」についての対談をまとめた本です。

まずは、表紙をめくると出てきたお二人の仕事場の写真に度肝を抜かれました。池上さんのオフィスに高く積み重なる大量の本と新聞、佐藤優さんの最新のデジタル機器。

一体、どのような知的生活をしているのだろう!?と興味のおもむくまま、勢いよく読み進めました。

 

本編では、新聞・雑誌・ネット・書籍から効率よく知識を吸収し、現実に活かすためのノウハウを「70の極意」として解説しています。

対談形式で書かれているので隙間時間でも読みやすく、「極意」ごとに数ページにまとめてあるので、どこから読んでも楽しめます。

 

お二人とも私とは知的レベルが違いすぎるので、1回読んだだけだと理解できない箇所もありましたが、知の巨匠と謳われている人の習慣をのぞき見るのは、とても刺激的でした。

 

 

 

読書ノート

印象に残った言葉を集めて再構成しました。今回は、コーネル式ノート風にしてみました。

※自分の経験や解釈をもとにまとめたノートです。詳しい内容は本書をご覧ください。

 

教養・知識のピラミッド

「知」は武器であり「楽しみ」でもある

佐藤優さんの言葉:

物事の背景を深く知ること自体が知的好奇心を満たす純粋な「楽しみ」にもなります。と同時に、知識は生き残るための武器であり、かつ「防具」にもなります。

「知の型」「思考の型」は、すべての土台です。

しっかりと理解し、他人に説明できるようになって初めて「情報」が「知識」となります。

積み上げたことを応用し、自分独自の「使える知識」になる。これがその人の「教養」です。

 

まさに、守破離

 

型を破るのは、基本の型を身につけてからですね。

 

 

基礎知識は「教科書・参考書」

教科書は、国が高いお金を払って有識者を集めて編集したものです。よくよく考えてみると、これ以上の教材はありません。

加えて、最近の教科書はカラフルで図解が多く、とても分かりやすい構成になっています。

↓私も、2年前に友人の助言を受けて教科書を購入しています。書写ですが。

高いボールペン字やお習字を習う前に、小学校で使われている教科書を使って自学する方法が賢いかも。

池上彰さんと佐藤優さんは、日本史A、世界史A、現代文、公民、英語の教科書を勧めています。

いくら書籍をたくさん読んでも、その分野の「基礎知識」がすっぽり抜け落ちていると、うまく知識が積み上がって行きません。

ハッとさせられるのは、基礎を飛ばして難しい本に手を出しがちな自分のことを言われているからなのかもしれません。

 

英語の教材や学習法についても、お二人が対談されています。佐藤優さんがオススメする英単語帳、システム英単語が気になるので、今度本屋さんで見てみようと思います。

※詳しくは第5章「僕らの教科書・学習参考書の使い方〜基礎知識を一気に強化する〜」をご覧ください。

 

世の中を知るには「新聞」

池上彰さんの言葉:

いくつかの問題点はあるものの、日常の情報源として新聞はやはり優れていますね。一面から順にめくっていけば、政治、経済、国際情勢、そして文化やスポーツを含めた世の中の動き全体を、短時間でざっと俯瞰できる。その「一貫性」において、新聞に優るものはないでしょう。

ごもっとも。

我が家では、朝日新聞&読売KODOMO新聞を定期購読しています。忙しくても、必ずその日のうちに目を通します。

※P49に、お二人が読んでいる新聞リストが掲載されています。毎日10紙以上を読まれているそうです。

 

世の中を理解するには「書籍」

書籍の利点は、「体系的」であること、「記述の信頼度が高い」ことです。世の中を理解するための「基礎知識」を得るには、やはり書籍が欠かせません。

もちろん、誰でも本を出版できる時代なので、間違った内容や偏った情報を掲載している本もあります。P213からは、本の選び方について詳しく書かれています。

以下に抜粋して記録しておきます↓

最強の情報収拾法

書籍とインターネットの両方に言えることですが、情報を見る目を磨くことが大事です。

本を俯瞰する

私は、特に買う本がなくても書店にふらっと立ち寄ることが多いです。本を俯瞰すると、世間の人がどんなことに関心を持っていて、何が流行っているのかが分かるので面白いからです。

佐藤優さんの言葉:

帯の情報は本選びには重要です。優秀な編集者ほど、帯にどんな情報、どんなキャッチコピーを入れるかに心血を注ぎますから。

ガッテン。

amazonで購入する本は、表紙画像に帯がついていないものも多く、どの本もそれなりの本に見えてしまいます。結果、選ぶのに時間がかかることが多いです。

実践してみたいこと:

読書ノートに「記憶のトリガー」を一緒に書いておく!

今だったら、「COVID-19」になるのかな。後で小さく書いておきます。

 


〜余談〜

P217からの「タネ本」についての説明は、ネット世界にも言えることだと思います。実際には多くの人が、誰かの真似をして、それをあたかも自分が考え出したかのように堂々と記事にしています。

私も、おそらくその一人。

気をつけているのは、参照させてもらった人や本の情報をできるだけきちんと紹介すること、真似をしたのなら、それを公言することです。

ネットであれ、リアルであれ、それが最低限の礼儀でありマナーだと思います。ブログを始めた当初は、それができていなかったなぁと反省。ノートにメモしてあったものを記事にしているのは、参考文献さえ分からないものもあります。

もちろん、自分でひらめいたアイデアと思っていたら、他の誰かがすでにやっていた!なんてことも多々ありますし、うわ〜真似された!と勝手に思い込んで腹が立つこともあります。

ま、それは仕方がないかな。特許を取っているわけではないので。

 

本の話に戻ります。

世の中には、タネ本を咀嚼して分かりやすい形にアウトプットしている方も多いですよね。DaiGoさんとか。

DaiGoさんは、タネ本をきちんと参考文献として紹介し、タネ本に「DaiGO愛用書」みたいな帯をつけていることが多いです。ここまでできるのは、彼が自分の説明に自信を持っていて、実際に、タネ本よりもわかりやすく書けているからでしょうか。

池上彰さんは、タネ本をじっくり読むことを勧めていますが、DaiGoさんの著書のタネ本は難しい文献が多いので、これから先も彼の本を読むことが多くなりそうな私です。

以上、余談でした。


 

 

ネットと距離を置く

ネットは非効率なメディア。それは分かっていても、ついつい時間を浪費してしまうのは、誘惑に勝てない自分の弱さだと思います。

本書に書かれていたように、自分だけの「信頼できる」情報網を早急に築き、それを現実に活かすサイクルに改善していきたいです。

本書の中でh、ネットにおけるプリズム効果とは、特定のものだけが大きく見えたり、別のものが見えなくなったりすることだと説明がありました。

佐藤優さんの言葉:

もちろん「関連する情報が集まりやすい」ことにメリットもありますが、その一方で、視野が狭まり、情報が貧困になっていく危険性が高いのも否めない事実です。その両面に注意を払うことが大事ですね。

 

Googleに勝手に分析され、偏った情報だけが検索履歴に表示されていることを忘れないようにしたいと思います。

 

↓P209には、お二人がチェックしている国内サイト、海外サイト、新聞、雑誌の一覧表が挟み込まれています。

 

 

参考書籍&リンク

↓池上彰さんの本は、よく読んでいます。2年くらい前の読書まとめを思い出したので、リンクを貼っておきます。

 わかりやすく伝える技術 (池上彰著):本の概要まとめ

↓書く力を鍛えるための本です。

書く力を鍛える本[池上彰・竹内政明著]×読解力低下の問題

佐藤優さんの本は、実は読んだことがありません。今度、読んでみようと思います。

調べる技術 書く技術 誰でも本物の教養が身につく知的アウトプットの極意 (SB新書)

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↓レビューを見ると、面白そうでした。もう少し子供達が大きくなった時のために、読んでみたいです。

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まとめ

70個の極意(ノウハウ)全てを実践することは不可能ですが、お二人の考え方を、自分の生活の指針として取り入れたいです。

「教養・知識」のピラミッドを登っていくには、好奇心のかたまりである子供のような心を持ち続けるのも大事だなと感じました。

↓本書の最後に「特別付録」として「極意」の一覧があります。このページ、コピーしておこうかな。

 


最後まで読んでいただき、ありがとうございます!

今日も、良い1日を〜♪