二地域居住を始めてもうすぐ丸5年。昨年は、年間の1/4を田舎のお家で過ごしました。
今回は、主に田舎での暮らしぶりをもとに、二地域居住のメリット&デメリットを簡単に記録しておきます。

二地域居住とは
二地域居住とは、生活拠点が2つある暮らしのことです。
平日は都市部(都会)で仕事をしながら暮らし、週末などの休みは地方部(田舎)でのゆとりのある時間を過ごすライフスタイルが多いです。
受け入れてくれる地方部としては、コミュニティーの活性化や、遊休農地の解消、消費などの経済効果が期待できます。
↓詳しい定義などは、国土交通省のサイトをご覧ください。
地域振興:二地域居住・国土交通省
https://www.mlit.go.jp/kokudoseisaku/chisei/kokudoseisaku_chisei_tk_000073.html
二地域居住をして良かったこと
住む場所が2つあると、気持ちの切り替えができて、心も身体もリラックスできます。
週末&休日に田舎暮らしをしてみて、良いなと思った点を書きます。
※二地域居住のスタイルは様々なので、参考程度にお読みください。
自然の中で思いっきり遊べる
都会では公園はありますが、どこに行っても人が多くて疲れることが多いです。
その点、田舎では一歩外に出れば、即遊び場。
夏は近所の川や森で走り回り、冬は雪にまみれて遊んでいます。
自然の中なので、都会では考えにくい危険(崖や川、虫など)があったり、寒暖の差が激しくて過酷な面もありますが。
ちなみに、この正月休みで一番寒かった日は、マイナス14度。

これは車の温度計なので、外はさらに低い温度です。
濡らしたタオルを5分ほど外におくと、パリッと凍って厚紙のようになります(笑)

でもまあ、こんな寒さに耐えられるのは、家族全員がスキーをするから。
朝一番のゲレンデは最高です♪

雪景色を見ながらお茶したり、、、、

雪でビール(子供用)を冷やしたり。

↓拡大図

その季節ならではの楽しみが多い場所です。
家庭菜園ができる
我が家が借りているのは、滞在型市民農園。
つまり、畑つきのお家です。
かっこよく言えば「別荘」ですが、割と古いお家で手入れは大変。農園なので畑作業は必須です。
100平米の畑に苦土石灰と牛糞を撒いて、ミニ耕運機で耕すことから1年間が始まります。
週に1回の農業指導があるおかげで、家庭菜園初心者だった私たちでも、なんとか農作物を収穫できるところまで成長できました。
毎年夏〜秋にかけて、たくさんのお野菜が収穫できます♪
↓夏のある日の収穫物。基本的には、その日に食べる分だけ収穫します。

↓朝摘み野菜は最高。

畑作業や冬の雪かきを含めると、とにかく思いっきり体を動かす機会が多い田舎暮らしです。
↓雪かきの後、どこまで雪を遠くまで飛ばせるかという謎の遊びの図。

動物と出会える
いわゆる田舎の限界集落なので、人間が密になることは、ほぼありません。
人間よりも動物の方が出会う確率が高いという、不思議な場所です。
お正月早々、窓の外に視線を感じたら、、、、
↓鹿の家族がいました。

目が合ってしまうと、まるで「だるまさんが転んだ」みたいにピタリと止まっている鹿達。
↓動画。
家の外に視線を感じたら、
鹿の家族でした🦌 pic.twitter.com/ZcSUZxps5G— 手帳×文具×本📝の情報 (@conote_info) January 5, 2022
その直立不動ぶりに、大笑い。
しばらくしたら動いて、さらにゾロゾロついてきて、全部で10匹以上はいました。
お猿さんにもよく会います。
図書館が最高
田舎では、図書館の本の状態がとても良いです。
読みたい本が即座に借りられることも多々あり。
都会で予約の人数が300人を超えていた本が、図書館に普通に置いてあることに驚きました。
人口に対して、圧倒的に図書館や本の数が多いのでしょうね。
普段は10冊まで貸し出し可能ですが、長期休みなどは1人20冊まで借りることができます。
↓年末に借りた本。

↓年始に借りた本。

加えて、冬休みは毎年本の福袋も借ります。

まるで、私のために準備してくれたかのようなセレクトに感涙。

開ける時もワクワクするし、読むのも楽しいし、返す時に図書館の人たちに感想とお礼を言う時間も好き。
つまり、本のある生活自体が至福の時なのです。
持ち物が最低限になる
夏場は2~3週間ごとに、冬場は毎週末、都会と田舎を行き来しています。
以前は時間がかかっていた準備が、回数を重ねるごとにスピーディーになり、持ち物を最低限にする工夫も身につけました。
この冬休みに持っていった文具類はこれだけです。

中身はこんな感じ。

5年日記は全部持ち運ぶと重たいので、日数分のリフィルを取り出してクリアファイルに入れています。

手帳は測量野帳なので、とても身軽。こちらはカバンに放り込んでいます。

お休み中は、表紙にToDoリストを貼って、バインダー代わりに使います。
洋服類は農業用のコンテナに入れてそのまま車に積み込み、田舎の家ではそのまま洋服棚に変身。
都会に帰ってきたら、それらのコンテナを家にあるスチールラックに入れれば片付け完了です。
大変なこと
お金がかかります
当たり前ですが、居住地を2つにすることで出費は増えます。
ほとんど行かない月があっても、光熱費の基本料金がかかるし、ガソリン代も決して安くはないものです。
でもね、実は家族5人で普通に旅行するともっとお金がかかるのも事実。
しかも予約した時に限って誰かが体調を崩すものなのです。
現に、キャンセル料を払ったのに現地には行けなかったということが、何度もありました。
その点、田舎に「家」があると、突然思い立って行くこともできるし、真夜中に到着してもいいし、誰かが体調崩したら別の日にしようって即決できるわけです。
モノの管理
田舎の家で洗濯して干してきた服の存在を、、、忘れます。
スマイルゼミの本体を、忘れたこともあります。
どっちの家に置いてあるのか不明なものもあり、ヤキモキしたこともあり。
最近は洗濯物を写メしたり、リストを作ったりしていますが、やっぱり全部を把握するのは大変です。
この点については、まだまだ模索中。
でも、もう1つ家があることにより、レンタル倉庫を借りているかのような便利さもあります。
スキー道具、バーベキュー道具、キャンプ用品などは田舎のお家に置きっぱなし。
だから、都会では小さなマンションに住んで、少ないモノに囲まれて快適な暮らしをしています。
家事があるのよ
旅先での滞在が「ホテル」なのか「家」なのかによって、主婦の忙しさは天地の差。
他の家族はどちらも「家」だからリラックスできるけれど、、、、ホテルと違って家事があるねん!!!
お布団も干さないといけないし、掃除機もかけないといけないし、食事だって作るし、片付けしないとえらいこっちゃになるんです。
つまり、単純に言うと、「家」が2つになったら、家事労働も単純に2倍になるということ。
これは覚悟しておいた方が良い事柄です。
何度か夫と喧嘩しました。
まあ、それを上回るメリットがあるから二地域居住をしているのですけどね。
あとがき
今回は田舎での暮らしぶりに焦点を当てましたが、都会は都会ならではの良さがあるものです。
洗練されたデザインや、高度な教育の機会は、都会の方が選択肢が多いです。
15分ほど歩いた駅前に、無印良品やロフトがあるのも便利。
田舎と違って、人と程よい距離感を保てるのも、実はそんなに嫌じゃない。
要するに、どちらの生活もメリットもデメリットあり。
コロナ禍で移動が難しい時期もあったけれど、どちらのお家でもなるべく野外で過ごすこと、人混みには行かないことを徹底して、ひっそりと二地域居住生活を続けています。
そして、いつも温かい気持ちになるのが、、、、田舎に行くと、子供は宝物として扱われること。
子育てに対する考え方や、お金の使われ方が、都会とは違うなぁと感じています。
小学校や中学校は統廃合が進み、基本的に複式学級。
「『待機児童』なんて、夢のまた夢」「子ども達の声を聞けるのが嬉しい」と、役場の方達が話をしてくれたことが印象的でした。
だからか、子連れでいると本当によく話しかけてくれ、気にかけてくれ、助けてくれます。
お金がかかるし家事も2倍になるけれど、子供たちの笑顔とたくさんの経験をして欲しいという願いを原動力に、これからも二地域居住を楽しもうと思います♪
↓6年目も無事スタート!
最後まで読んでくださり、ありがとうございます!
今日も良い1日を〜✨