リーダー必見!座右の書「貞観政要(じょうがんせいよう)」|出口治明著

帝王学の教科書とも呼ばれる、貞観政要(じょうがんせいよう)。その解説書(出口治明著)を読んでの、感想&要約ノートです。仕事や家庭を、明るく元気で楽しい場にするためのヒントがたくさんありました。

内容&感想

貞観政要とは、貞観(じょうがん)という時代を築いたリーダーと臣下の在り方・考え方を書き記した中国の古典です。

それを元に、出口治明さんが現在のビジネスに転用できそうな形で自論を広げたものが本書。

私は古典は苦手なので、このような形で読める本はありがたいです。

引用はさほど多くはありませんが、紀元前の価値観が現代にも通用するという驚きと、古典の内容に触れられるという点で楽しく読めました。

※ジャンルで言うと「ビジネス書」なので、中国古典の思想を学びたい場合は、原典を読んだ方が良いかもしれません。

読書ノート

印象に残った箇所を、箇条書き形式でまとめました。

※自分用のまとめノートです。内容や言い回しが違う箇所が多くあります。詳しくは本書をご覧ください。

人を育てるための心得

組織をまとめるリーダーでなくても、後輩指導や子育てなど、何かしら人を育てることに関わっている人が多いのではないでしょうか。

職場や家庭内を心地よい空間にするには、一人一人の心がけが必要。

自分が実践できそうなことを、まとめノートの補足という形で簡単に記録しておきます。

大事にしたいこと

↓「すぐれた決断」をできる人の絶対条件3つ!

(1)権限の感覚を持つ

部下であっても子供であっても、任せた範囲については、あれこれ口出しをせずに任せる。

「この件は君に任せた(権限を与えた)から、好きなようにやってごらん。責任はオレが取ってやる!」という感じ。

そんなリーダーに、数少ないですが出会ったことがあります。

部下として、俄然やる気になったのを覚えています。

(2)臣下の諫言(かんげん)を得る

自分にとって”耳に痛い言葉”であっても、真摯に聞く。

これは、歳を重ねるごとに必要です。

ある程度の歳になったら、間違いや違和感を指摘してくれなくなるので。

「何か改善できそうなところがあったら、指摘してもらえると嬉しいです。」

「失敗してしまった〜。どうやったらもっとうまくいったと思う?」

何歳になっても、そんなことを聞ける人でありたい。

(3)三鏡(銅・歴史・人)を手元に置く

自分の立ち位置を自覚し、常に自らを律する。

■銅の鏡:自分の姿をそのまま映す
笑顔で明るい表情をしているか確認する

■歴史の鏡:過去の出来事を通して今を映す
未来を予測するために歴史を学ぶ
 
■人の鏡:他人から見た自分を映す
自分の至らないところを指摘してくれる人を大事にする

三面鏡に書いておこうかな(笑)

必要な力

VUCAの時代だからこそ、リーダーは深く広く考えて、早く正しく決断する力が必要。

VUCA時代については、こちらの記事に詳しく書いています。

↓必要な3つの力

(1)強く思う力

パッションやビジョン。明確な目的があり、そこに向かうために何が必要か常に考えて行動する力。

(2)共感する力

共感を得てもらう力とも言える。この人にならついて行きたい!そう思わせるように説明(スピーチ)する力。

(3)統率する力(方向を示す)

引っ張っていくだけでなく、困難に直面した時に励ましたり、一緒に解決策を考える姿勢が大事。

気をつけたいこと

親みたいな小言に聞こえるかもしれませんが、、、

シャキッとした頭で考えるためには、規則正しい生活をし、ぐっすり寝るのが大事。

アイデアもしっかり寝かせる(一度離れてから再度考える)方が、味噌が成熟するようにより良いものになります。

↓ついついやってしまいがちな、気をつけたいこと3つ。

(1)感情的な決断はしない

通常の精神状態でない時に重大な決断をするのは危険。

頭では分かっていても、感情的になってしまうと周りが見えなくなるもの。

だから周囲の人たちに相談するのが大事なのですね。

(2)臣下のタイプを見極める

叩いて伸びるタイプ(鉄タイプ)、叩くと割れてしまうタイプ(瓦タイプ)の人を見極める。

その人にとってどのような助言が良いのかを考えてから言葉を発しないと、伸び悩んだり潰したりしてしまいます。

(3)適当な負荷&適材適所

人数が多ければ多いほど良いのではなく、適材適所とタイプに合った適当な負荷が、組織を伸ばします。

「少数にするから精鋭が生まれる」と考えよう!

参考図書&リンク

↓今回の本です。

↓出口治明さんの著書のレビューです

↓こちらでも「人を育てる」ことについて言及しています

まとめ

人の成長には「読書」「筆法」「人との交流」が大事。

いずれも人生の幅を広げてくれるから。

今回読んだ本は、中国古典の内容も含まれていて、新しい世界を旅したような感覚がありました。

最初にも書きましたが、私にとって古典は苦手分野。

だからこそ、解説書という形で、しかも出口治明さんの明快な語り口で触れられたことは大きな収穫でした。

↓常に心に留めておきたい目的

GOAL:明るく元気で楽しい職場(家庭・組織・グループ)

古い価値観に囚われて可能性を閉ざしてしまうのではなく、思い切って自分の器の中身は捨てて、新しい考え方や価値観を吸収しよう♪

↓使用しているノートは、サニーノートです。

↓愛用のマスキングシール

↓箇条書きに使っているクリーンカラードットについて


ご訪問、ありがとうございます!

今日も良い1日を〜♪