その悩み、哲学者がすでに答えを出しています[小林昌平著]を読んでの、感想&概要のまとめです。
読んだ感想
人類の知恵が詰まった、哲学の入門書です。哲学者1人1人の考えを、現代人の悩みに照らし合わせて紹介されているので、私のように哲学初心者でも臆することなく気軽に読めました。
1章完結型なので、どこから読み進めてもよく、もっと詳しく知りたいなと思ったら、各章の終わりに記載されている参考図書で学びを深められます。
ただ、この本だけではそれぞれの哲学者の考えを関連づけるのが難しく、何度か読んで咀嚼して、他の資料も参考にして、何とか自分の腑に落ちました。
ああ、昔の人も同じようなことで悩んで、こんな風に問題を解決してたのだなぁと共感し、「自分ならこの哲学をどの場面で生かせるか?」を考えながら読むと、血となり肉となると思います。
今回の読書ノート
「とにかく動く!」「冷静に考える!」「賢く行動する!」の3項目(私の解釈)に分けて、実生活で生かせるようにまとめてみました。
※自分の経験や解釈をもとにまとめたノートです。本の内容とは違うところがあります。
↓では、1つずつじっくりと解説していきます。
「動」自分ができることを楽しむ
<ジャン=ポール・サルトル>の言葉
人間とは、彼が自ら創りあげるもの
色々と悩みは尽きないけれど、「とにかく動く!」
人は、結局のところ、自分のなりたいと思う人間になっていきます。そのための選択を繰り返し、経験を積み重ねて、今の自分がいます。
だから、できるだけ良い経験をたくさんして、よりよく生きることが大事なのです。
では、どのように経験を積んでいくのがいいのか?
<アリストテレス>の考え方にヒントがありました。
「今日の自分」を超えるだけで、人間は成長する。
「やるだけやったら、次があるよ♪」という前向きな気持ちで、今、この瞬間に没頭し、自分ができること(プロセスの作業)を楽しむ。
そして、困難にぶつかった時は、<デカルト>の考え「困難は分割する(方法的懐疑)」によって、負担を軽くすると◎。
「静」瞑想で心を鍛える
<ブッダ>の考え
瞑想で「こころ」を鍛え、「悩む人」から「悩みを観察する人」になる。
つまり、「冷静に考える!」。がむしゃらに動くだけでは、行き詰ってしまいます。
心理学や自己啓発系の本によく書いてありますが、自分の状態を俯瞰することが大事だということです。
その上で、次の2点を意識しておけば、間違った選択を避けられそうです。
- 人は、「質の高い快楽」を選ぶ。<ジョン・ステュアート・ミル>
- 間違った直感の声は大きくて、理性の声は小さい。<カーネマン>
とにかく動いてみて、冷静に考えられるようになったら、視野を広げて人生を捉える段階です。
「行」長期的な価値を生み出す
<ニーチェ>の考え
人は、不幸な体験があるからこそ、幸せを感じることができます。
振れ幅の大きな人生を楽しもう!!
長い人生、うまくいかないことも多々あります。辛い体験も、自分の人生の一部だと受け止めることができたら、前向きに次のステップに進めそうですね。
<ラカン>と<チクセントミハイ>の考えを、私なりに解釈すると、、、
「賢く行動する!」=他人の承認に一喜一憂することなく、限界ギリギリの挑戦をして、長期的な価値を見出す。
フロー体験(自分の能力に合った課題に熱中)ができている人は、劣等感(コンプレックス)を感じている暇などありません。
高い目標を掲げ、前へ前へと進んでいける人。
そういう人は、確かに、周りの人と自分を比べて落ち込んだりしていませんよね。
参考図書
↓今回の本です。amazonのリンクから試し読みができます。
※キンドルアンリミテッドだと、無料で読むことができます。(2022.3.20現在)
↓仕事の哲学に関連する本のレビュー2記事
まとめ
人間は、良い経験の積み重ねで、賢く行動することができる。
「静」「動」「行」のバランスを保ちつつ、
振れ幅の大きな人生を楽しもう!!
今回は、まとめるのが、ちょっと難しかったです(^◇^;)
最後まで読んでいただき、ありがとうございます(^^)
今日も、良い一日を〜♪