ムダにならない勉強法[樺沢紫苑著]を読んでのレビュー&概要まとめです。
読書の感想
「要領のいい人」は、ムダのない勉強をしていた!
効率を追求し、短時間で最大の効果を得るための方法を、具体例をもとに学ぶことができる本です。
お堅い内容かと思いきや、樺沢先生の名付けた勉強法は「自信モリモリ勉強法」「逃げちゃダメだ勉強法」など、親しみやすいネーミングですんなりと頭に入ります。
とにかく説明が明快なので、図解本ではないのに短時間で読み終わりました。まるで、「学習のカウンセリング」を受けたかのような読後でした。
これからの人生、勉強を楽しめそうです♪
読書ノート
大まかな内容のみをまとめました。個々の詳しい勉強法は、本書をご覧ください。
※自分の経験や解釈をもとにまとめたノートです。本書とは異なる表現、内容があります。
正しい勉強法=人生の必勝法
正しい勉強法を知っている人は、環境適応能力が高く、変化にも強い。
学校での勉強内容は忘れてしまうことが多いけれど、身につけた正しい勉強法は、社会に出てからの人生の必勝法になります。
私が意識しておきたいポイントを、3つにまとめました。
到着駅から最短経路を検索する
目的地を決めずにとりあえず電車に乗った人は、目的地にたどり着くことはできません。
勉強もしかり。
明確な目的がなくとりあえず勉強をしても、とりあえずの結果しか出ないということです。
例:具体的な目標を設定せず、とりあえず「英会話」をしても、伸びない。
目標達成するには、しっかりと目的(到着駅)を決めてからそこまでの最短経路を検索する必要があります。
■本書P88〜の「大人の勉強のための4つの戦略」は最短経路を見つけるために必読です。「何を勉強すれば良いのか」を明確にする方法が、事細かに書いてあります。
「同じ目標を持った仲間の中に自分を置く」など環境も工夫すれば、時間をムダにすることなく楽しめそうです。
〜余談ですが〜
私は、満員電車(受験戦争?)に乗り込んでしまい、とりあえずみんなが降りる駅でホームに降り立ったことが、何度かあった気がします。
明確な目的地(なりたい姿)が分かったら、新幹線(有料講座やセミナー)に乗ることも考慮した方がいいのかもしれません。
余談でした。
基礎とアウトプットを重視する
筆者曰く、初心者ほど、身の丈を知らずに上級者コースを受講したがるそうです。
確かに上級者コースを受講した方が「勉強した感」は得られるし、コツコツと基礎練習をするのは面倒に感じてしまいますよね。
でも、基礎をしっかりと勉強してから階段をのぼる方が、何倍も早くゴールに到達できます。
■詳しくは本書P106〜
【大人の勉強戦略4】自分のステージを見極める「守破離勉強法」
に書いてあります。
もしこれから何かを勉強し始めることがあったら、徹底的に基礎を学ぼうと思います。
■本書P154〜では、
「出入力勉強の法則」として、勉強に特化したアウトプットの具体例が数多く紹介されています。
どれもユニークなネーミングで、楽しく勉強法を知ることができます。パッと数えただけでも、この章だけで30個近くの勉強法の名前がありました。
樺沢先生は、本当にアイデアマンなんだな〜と感じました。
例えば、「トロール漁船インプット術」。関心のアンテナを高くするということなのですが、漁船が出てくるのが面白い!こうやって何事も楽しむ心が、大事なのですね。
※アウトプットの方法については、こちらの記事で詳しくまとめています。
脳の報酬サイクルを回す
快楽物質ドーパミンを利用した、脳科学的な勉強法です。
難しく考える必要はなく、日常のプチ改善・プチ達成感の積み重ねで、十分にドーパミンを出すことができます。
脳の報酬サイクルについては、こちらの記事でまとめています↓
↓茂木健一郎さんの本も、参考になりました。
勉強が楽しい!!と思えるようになったら、
もう飛行機に乗っているのかもしれません。
報酬サイクルが回せずに挫折しがちな人は、
■P260〜「続かない」はこう乗り越える!(第7章)が役に立ちます。
大人勉強の目的
大人が勉強するのはどうしてか?
それは、現実を変えて新しい自分になるためです。
目的地(なりたい自分の姿)が決まったら、そこへの最短経路を突き進む!
意識したいのは、ボ〜っと電車に揺られているのではなく、
「気づき」を得て、どんどん自分の「行動」と「習慣」を変えていくこと。
それを継続すると、「現実」が変わり、昨日とは違う新しい自分になっています!
こんな人になりたいなぁと思えるロールモデル(メンター)と、自分に喝を入れたり客観的なアドバイスをくれる人(コーチ)がいれば、百人力です。
知っておきたい公式
「才能がある」「プロフェッショナル」と言われている人は、適性を人生の早い段階で見つけ、努力を継続してきた人です。
適性は、勉強することで発見し、勉強することで磨かれます。
つまり、私たちが義務教育を受けている時期は、いわば適性を見つけるために多岐にわたって勉強をしているですね。
ただし、、、
適性を見つけることができても、努力なしでプロフェッショナルとして結果を出すことはできません。
継続は力なりです。
続ける力・やり遂げる力(GRIT)については、こちらの記事にまとめています↓
学習の転移とは、以前の学習がのちの学習に影響を与える。つまり、何かを極めると他にも応用ができるという現象のことです。
例えば、学生の時に勉強した微分積分を今は使うことがないけれど、微分積分を習得した過程は他の勉強や仕事に応用できるので、ムダにはなっていないのです。
学歴社会を肯定するつもりはありませんが、受験を制した人は、勉強法を会得した人とも捉えることができます。
多くの会社が出身大学で書類をふるいにかけるのも、学習の転移を期待するという観点から見ると、ある程度は納得ができます。
参考図書&リンク
↓今回の本です。これから勉強を始める人は、読んで損はないです。
親として子供に勉強を教えるにあたり、とても気になる本です。
↓リンクから、試し読みができます。
進化する勉強法: 漢字学習から算数、英語、プログラミングまで
↓樺沢先生の読書術です。本との付き合い方を見直すきっかけになりました。
↓レビューはこちら
まとめ
大人勉強は効率が命!
時間をかけて勉強をしているのに、満足な結果が得られない人は、
いますぐ「勉強法」を勉強するべし!!
大事なのは、自分のレベルをしっかりと把握し(客観視)、
基礎をあなどらずにアウトプットを継続することですね。
彼を知り、己を知れば百戦殆うからず(孫子)
「とりあえず」の勉強は、もう卒業します!
↓DaiGoさんの本です。こちらも科学的に「勉強法」を追求していて面白いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
今日も、良い一日を〜(^^)/